アヤックスでは10代の頃から目覚ましい才能を見せ付けた長身MFライアン・フラーフェンベルフは、2022年の夏にオランダを飛び立ち、バイエルン・ミュンヘンにステップアップを遂げた。ブンデスリーガでさらなる成長が見込まれたが、出番に恵まれないシーズンを過ごした。
出場機会を求めたオランダ人ミッドフィルダーは、わずか1年間でドイツに別れを告げ、プレミアリーグに新天地を求めた。リバプールに加入した同選手は、イングランド独特のサッカーに慣れるための時間がかかったものの、ヨーロッパリーグなどを中心に活躍した。
すると、アルネ・スロット監督の就任が大幅に人生を変える。守備的ミッドフィルダーにポジションが変わると、国内リーグでもトップランクの選手に飛躍を遂げる。いまやチームの中心的な人物として地位を確立しており、押しも押されぬ守備的MFに成長した。
2024年までバイエルン・ミュンヘンで元テクニカルディレクターを務めたマルコ・ネッペ氏は、オランダ代表の22歳ミッドフィルダーのポテンシャルを信じ続けていたと語り、アンフィールドで見せているプレーにも驚いていないようだ。
「ライアンには本当に満足している。彼は特別なミッドフィルダーだ。アヤックスから彼を獲得したとき、私たちは100%確信していた。正直なところ、彼の資質を疑ったことはなかった。いつか力を発揮してくれるだろうと思っていた。」
「リバプールで彼が今見せているものを、私たちはまさに目の当たりにした。しかし、時には忍耐も必要だ。リバプールで最初のシーズンでも、それは簡単なことではなかった。それは勢いというものだ。」
「サッカー界では、他の選手の怪我がキッカケで大きなキャリアが始まり、チャンスを掴むというストーリーがたくさんある。」
