今年3月で35歳を迎えた元ウェールズ代表MFジョー・アレンは、今シーズン限りでの現役引退を発表。キャリア通算では600試合到達こそ難しいが、数多くの試合に出場を果たした。フル代表でも77試合で出番を得ており、イギリスオリンピック代表にも選出された。
2012年8月には現在も所属するスウォンジー・シティから、イングランドの名門リバプールにステップアップ。いまのようにクラブ経営は安定していない時期だったが、2016年にストーク・シティに旅立つまで、132試合7ゴール3アシストを記録した。
スウォンジーでともに戦ったブレンダン・ロジャーズ監督率いるチームに加わった小柄なミッドフィルダーは、当時の移籍劇を振り返ると、リバプールのようなクラブからの誘いを断れなかったと吐露。また、プレースタイルなどを知り尽くした監督の存在は大きな助けになったとも明かした。
「(スウォンジーを去るのは)本当に大変だった。リバプールのような歴史あるクラブが声をかけてきたら、それを断るのは不可能に近い。」
「それができる人もいるのかもしれないけど、いや、本当に感情のぶつかり合いだった。」
「彼らのようなクラブが僕と契約したいと言ってくれたことに感激したけど、それを実現するために、僕は大好きだったクラブを去ることに–本当に短い間に–たくさんの良い時間、たくさんの成功、そして素晴らしい選手たちの一員だった。」
「(ブレンダン・ロジャーズとの再会は)素晴らしかった。僕は彼のやり方をよく知っていたし、彼もよく知っている選手と契約することになったから、それは間違いなく大きな助けになった。」
「彼はスウォンジー・シティを引き上げるために見事な仕事をしてくれたし、プレミアリーグでの最初のシーズン、僕らがプレーしたいくつかのサッカーとその成績は非常に素晴らしかった。」
「さっきも言ったように、リバプールのような偉大なクラブに移籍できて、しかも僕のことを知っていて、以前一緒に仕事をしたことのある監督に会えるというコンボは、断るにはあまりにもったいないチャンスだった。」
「当時は素晴らしい夏だったし、世界有数のビッグクラブに移籍するチャンスを得たことは、ファンタスティックなことだった。」
the ECHO
リバプールでは必ずしも大成功したとは言えないものの、攻守両面で存在感を発揮。ウェールズ代表ではクラブよりも重要な役割を担っており、ガレス・ベイルやアーロン・ラムジーらとともに黄金時代を築いた。
ボール扱いにも優れたベテランミッドフィルダーの引退は悲しいが、時代は移り変わるもの。セカンドキャリアで何をするかは分からないが、サッカー選手を退いた後の人生も応援したい。
