リバプールはトレント・アレクサンダー＝アーノルドがアンフィールドを離れ、レアル・マドリード移籍が噂される中、その後釜となる右サイドバックの補強を検討中。オランダ代表DFジェレミー・フリンポンのマージーサイド行きが迫りつつある。
しかし、24歳のウィングバックとの契約に失敗した場合に備えて、代役にも視線を向けている。そのターゲットのひとりとして浮上しているのが、アルネ・スロット監督のかつての教え子であり、現在はRBライプツィヒに所属するルシャレル・ヘールトロイダであると、英『Daily Mail』が報じた。
右サイドバックとセンターバックの両ポジションをこなすユーティリティDFは、ドイツでの現状に不満を抱えているとされ、リバプール移籍の噂が加速している。
2024年の夏、フェイエノールトからRBライプツィヒと契約を交わしたオランダ代表ディフェンダー。移籍金はボーナス込みで約2800万ドルと報じられたが、その期待には応えきれていない。
今季ブンデスリーガにおいて23試合に出場しているものの、先発は16試合に留まっており、安定して出場機会を得られていない。2025年に入ってからはベンチ入りしても、途中出場すらできない試合も増えている状況だ。
現在の厳しい状況とは対照的に、ヘールトロイダにとってフェイエノールトでのスロット政権は、まさにキャリアのハイライトだった。クラブのキャプテンとして200試合出場を達成し、ヨハン・クライフ・スハールやオランダカップ制覇に貢献。2022-23シーズンには全大会通じて9ゴール5アシストと、ディフェンダーとは思えない数字を残した。
ヘールトロイダはかつて “アルネは私から最高のパフォーマンスを引き出してくれた” と語っており、スロット監督への絶大な信頼を口にしている。オランダ人指揮官も彼の戦術理解力と人間性に強く惹かれている様子で、 “彼はフェイエノールトを変えた” とも述べており、両者の関係性は極めて良好となっている。
ライプツィヒとの関係悪化、スロット監督との相性、そしてリバプールの守備陣再編という三つの要素が重なり、今夏の移籍市場においてかつての指導者と教え子が再会しても不思議はないが、あくまでフリンポンが優先されており、あまり実現するとは思えない。
はたして、リバプールは新たな右サイドバックとしてオランダ代表のどちらかに白羽の矢を立てるのだろうか、もしくは誰も獲得しないのだろうか…？