来シーズンのプレミアリーグ復帰を決めたリーズ・ユナイテッドが、本格的にチーム強化に乗り出している。その中でも最優先事項として取り組んでいるのが、ゴールキーパーの補強だ。
25歳GKイラン・メリエが在籍しているが、今季は安定感を欠き、特にハイボール対応やセットプレー時の判断に不安を残した。終盤戦ではカール・ダーロウにポジションを明け渡す場面もあり、守護神の入れ替えは時間の問題と見られている。
来季のプレミアリーグ残留を狙うリーズが狙いを定めているのが、リバプールに所属するアイルランド代表GKクィービーン・ケレハー。ここ数ヶ月間、リーズは同選手の動向を綿密にチェックしており、ついにリバプールとの交渉が現実味を帯びてきた。
リバプールではアリソン・ベッカーの牙城が固く、ケレハーはカップ戦要員に留まっていた。ブラジル代表GKの負傷期間にはプレミアリーグでもゴールマウスを任されるも、復帰とともにベンチに戻っている。
本人も過去のインタビューで “毎週プレーできる環境を望んでいる” と明言しており、昨夏の移籍マーケットにおいても退団が噂され続けたが、最終的にはアンフィールドに残留し、ニューカッスル・ユナイテッドに敗れたカラバオカップ決勝でも先発起用された。
ただし、来季はレギュラー争いがさらに熾烈になる。バレンシアからジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリの本格参戦が予定されており、ケレハーの序列がさらに下がる可能性も。こうした背景もあり、選手本人がファーストチョイスを望むのであれば、移籍は避けられない。
クラブ間の交渉においてネックとなるのは、移籍金。リバプールはケレハーの放出に際し、最大4000万ポンドを要求しているとされ、これはリーズにとってクラブ史上最高額に迫る投資となる。
他にもニューカッスルやボーンマスなど複数クラブが関心を示しており、争奪戦となれば価格の高騰も避けられない。ただし、契約期間が残り1年である点は、リーズにとって交渉材料となる可能性がある。
出場機会を重視するケレハーにとって、リーズは理想的な移籍先になり得る。守護神としてのポジションを確保しやすく、昇格直後のクラブで信頼を勝ち取れば文句なしのファーストチョイスとなれる見込みもある。
今夏の移籍市場で、長年に渡ってリバプールのGK陣を支え続けたクィービーン・ケレハーはアンフィールドを離れ、イングランド北部に新天地を求めるのだろうか…?
