今シーズン、スポルティングCPで驚異的なゴール数を叩き出したスウェーデン代表ストライカー、ヴィクトル・ギェケレシュ。2024/25シーズンに公式戦50試合で52ゴールという信じがたい記録を残し、ポルトガルリーグのみならず欧州中の注目を集める存在となった怪物FWを巡って、プレミアリーグのビッグクラブが熾烈な獲得レースを繰り広げている。
海外メディア『Caught Offside』によれば、現時点で最も先行しているのは、アーセナルのようだ。スポルティングとギェケレシュの間で進展が見られており、すでに年間900万ポンドに及ぶ5年契約を提示しているという。
ガブリエル・ジェズスやカイ・ハヴァーツに代わる、年間25ゴール超を期待できる純粋なセンターフォワードを求めており、アレクサンデル・イサクやベンヤミン・シェシュコと並んでギェケレシュの名前が候補に挙がっていた。さらに、デクラン・ライスやマルティン・ウーデゴールと同水準の高給を用意している。
一方で、リバプールも水面下でギェケレシュ獲得に向けた準備を進めている。特に注目すべきは、サウジアラビア勢からの関心が報じられているダルウィン・ヌニェスの去就。退団濃厚と言われるウルグアイ代表がもしアンフィールドを離れる場合、その後釜としてギェケレシュが急浮上する可能性がある。
リバプールのフロント陣は、代理人との接触をすでに済ませており、選手のデータも詳細に分析中。現時点でトップターゲットとまでは断定できないものの、ブライトンのジョアン・ペドロらと並び、補強リスト上位に位置している。
仮にもギェケレシュをアンフィールドに迎えることができれば、モハメド・サラーやルイス・ディアス（もしくはコーディ・ガクポ）との3トップは驚異的な破壊力を備えるだろう。そして、リバプールの攻撃陣に新たな次元をもたらす可能性すらある。
マンチェスター・ユナイテッドもまた、ギェケレシュに関心を寄せるクラブのひとつだ。ただし、選手側が来季のチャンピオンズリーグ出場を希望しているとされており、現時点でヨーロッパリーグ出場に甘んじるユナイテッドにとっては、ハードルとなり得る。
ただし、ヨーロッパリーグ優勝によるCL出場権の獲得という可能性も残っており、状況次第では一気にギアを上げることも考えられる。すでにオファーの準備に入っているという情報もあり、動向を見守る必要がある。
2023年の夏、コヴェントリーからスポルティングに加入すると、通算100試合95ゴール28アシストを挙げてきた稀代のスコアラーは今夏、プレミアリーグ初挑戦を決断するのだろか…？