2025年夏、リバプールのバックルームスタッフにまた一つ変化が訪れそう。アルネ・スロット体制の一翼を担っていたヨン・ハイティンハが、アンフィールドを離れる可能性が急速に高まっている。
その移籍先として最も有力とされているのが、彼が選手としても、指導者としても関わってきたオランダの名門アヤックスだ。 移籍市場のスペシャリスト、ファブリツィオ・ロマーノ氏によれば、リバプールはすでにハイティンハがアヤックスと交渉を行うことを正式に許可しており、両者の間で新監督就任に向けた具体的な話し合いが進行中のようだ。
ロマーノ氏はX(旧Twitter)上で、「リバプールは、ヨン・ハイティンハがアヤックスと交渉することを承認。新監督就任に向けた交渉は前向きに進展している」と報告している。今のところ、この動きは実現に向けて加速度的に進んでいる。
ヨン・ハイティンハは2024年夏にアルネ・スロットの招聘に応じ、リバプールのアシスタントコーチとして新たなスタートを切った。加入前は、2023/24シーズンにプレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドで同様の役割を担っており、トップレベルでの経験値は申し分ない。
リバプールでは、スロット監督とシプケ・フルショフ氏の両名がFAの処分でタッチラインから離れた2025年2月26日のニューカッスル戦で、チームを指揮し見事に2-0の勝利をもたらした。ウェスト・ブロムウィッチからの関心も報じられたが、彼はそれを断り、最終的にスロットのもとでプレミアリーグ優勝に貢献することを選んだ。
選手・指導者としての深い結びつき アヤックスは現在、フランチェスコ・ファリオリ前監督の退任を受けて新たな指揮官を探しており、かつて選手としても指導者としてもクラブに貢献したハイティンハに白羽の矢を立てた。
現役引退後の2016年からアヤックスの育成部門に携わり、2023年にはトップチームの暫定監督も務めた実績を持つ。 エールディヴィジ2024/25シーズンでは、最終節でタイトルを逃すという失望の中で2位に終わったアヤックス。
かつての黄金時代を取り戻すためには、クラブの哲学を熟知し、情熱と知識を併せ持つ指導者の存在が不可欠となる。 当初はエリック・テン・ハフの復帰が検討されていたが、レバークーゼンを選択。
オランダサッカー協会と契約を更新したミハエル・ライツィハーの線も消え、クラブはハイティンハの就任に大きな期待を寄せている。
ヨン・ハイティンハのアヤックス監督就任が現実味を帯びる中、リバプールはすでに後任アシスタントコーチの選定に入った模様。アルネ・スロット政権2年目に向けて、安定したコーチング体制の構築は急務となる。 今回の人事が、リバプールとアヤックスという欧州屈指の名門クラブの成績にも影響するかもしれない。
