ユルゲン・クロップ監督の最後のシーズン、バイエルン・ミュンヘンからリバプールに移籍したオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフ。加入初年度こそレギュラー定着が叶わなかったものの、アルネ・スロット監督の誕生でアンフィールドでの人生が変わった。
守備的MFにポジションを移すと、国内リーグやチャンピオンズリーグを通じて49試合に出場。イングランドでもトップレベルのパフォーマンスを披露し続け、ヨーロッパを代表するミッドフィルダーに変貌を遂げた。
そして、加入2年目でプレミアリーグ制覇を成し遂げたチームにおいて、重要な役割を担ったオランダ人MFは、タイトル獲得を達成したトッテナム・ホットスパー戦を振り返り、あの時の光景が未だに脳裏から離れないと語った。
「本当に特別なシーズンだった。心からそう思う。決して忘れることのない1年になったよ。トッテナム戦の前、アンフィールドへ向かうバスの中で見た光景…あの日の午後、リーグ優勝を決めた瞬間の空気、あのときの景色は、一生胸に残るだろう。」
「サポーターたちの顔に浮かぶ情熱、赤く染まった発煙筒、耳をつんざくような歓声とチャント。彼らにとってどれだけ意味のある瞬間だったかが伝わってきて、鳥肌が立ったんだ。」
「あの光景は、決して脳裏から離れない。チームメイトたちとの優勝の喜びを分かち合ったあの瞬間、僕らが本当にやり遂げたんだと実感したそのときの感覚は言葉では言い表せないほどだった。5年で2度目のプレミアリーグ制覇、そして僕にとっては初めてのタイトルとなった。」
「幼い頃から、このような瞬間を夢見てきた。だからこそ、実際に成し遂げられたことは、特別以外の何ものでもない。この忘れられないシーズンに、自分が貢献できたことを誇りに思っている。そして今、もう次のシーズンへと気持ちは切り替わっている。僕たちは、さらなる栄光を渇望しているんだ。」
Numero Netherlands
アヤックスでは10代の頃から主力に定着し、数々のタイトルを勝ち取ってきた。しかし、次なるクラブのバイエルン・ミュンヘンでは出番に恵まれなかった。リーグ戦を制覇したものの、チームでの存在感は決して際立っていなかった。
リバプールではまさに主軸のミッドフィルダーとして攻守に存在感を発揮。スロット監督のプレースタイルには欠かせない選手として少し過剰に起用された印象もあるが、数多くの試合で指揮官の期待に応え続けた。
新たなシーズンはさらなる成長を求められるオランダ代表MFは、攻撃と守備でもっと能力を高め、世界を代表する選手に名乗りを上げられるだろうか…?
