アンディ・ロバートソンの後継者として、アルネ・スロット体制を担う左サイドバックに据えるために、リバプールが獲得したのが、21歳のハンガリー代表DFミロシュ・ケルケズ。過去2シーズンに渡って、プレミアリーグで実力を証明してきた若武者だ。
試合終盤までピッチを走り続けられるスタミナに加えて、積極的な攻め上がりが特長なハンガリー人サイドバックは、昨シーズンの2ゴール6アシストを超える数字が期待されており、リバプール移籍はシーズン中から話題に挙がっていた。
『Liverpoolfc.com』との加入インタビューに答えたケルケズは、ボーンマス時代を振り返りつつも、イングランドでプレーする機会を与えてくれたリチャード・ヒューズの存在の大きさを語り、今回の移籍にも影響を与えたと明かした。
リチャード・ヒューズは、この件でも大きな役割を果たした。そもそも、イングランドに連れてきてくれた人物で、今回のリバプール移籍が実現する上でも、かなり重要な役割を果たしたと想像するが…。
「間違いなく大きな存在だよ。誰もが知っているように、彼は僕をボーンマスに連れてきてくれたし、僕がボーンマスに来た大きな理由でもある。もちろん、監督とも話をした。彼やリチャードと話したときに、これが僕にとって必要なことだと確信したんだ。」
アルネ・スロットと話をしたのは、そのことも大きく影響していると思います。彼から受けた励ましと、どれだけリバプールにとって重要な存在になると伝えられました?
「戦術や 計画について話し、どこを改善できるか、どこチームの助けになるかを考えてくれた。もちろん、(監督が)来て話をしてくれるのは大きなことだし、尊敬の表れだ。僕にとって、どこか別の場所に行きたいという二の足を踏むことはなかった。いつだってリバプールだった。」
ボーンマスでの素晴らしい記録的なシーズンの後、あなたは大きな役割を果たしましたが…?
「良いシーズンだった。プレミアリーグで2年目だったし、チームがどうだったか、個人の活躍がどうだったか、そして自分の活躍がどうだったか、本当に満足している。だけど、僕にとってはまだ始まったばかりだと思う。もっともっと上達できる。リバプールに来たからには、これからもっと良くなっていくだろうし、本当に嬉しい。」
ボーンマスで74試合に出場し、それまでと同じようにプレーした経験を、今のリバプールでのキャリアに生かすことができるちょうどいいタイミングで経験できたことは、あなたにとって素晴らしい瞬間だったに違いない…
「僕にとっては重要なことなんだ。最初の1年は、プレミアリーグがどのようなものかを学ぶのに重要だった。激しさ、選手たち、トレーニング…このレベルで安定したプレーをするために必要なこと、栄養面やその他もろもろ。あの年は多くのことを吸収した。去年も多くのことを学び、改善した。さっきも言ったように、ビッグクラブに来たからにはハードワークしなければならないし、高いレベルに到達し、潜在能力を発揮するためにみんなが助けてくれる。」
ボーンマスの選手になった時のインタビューを見たけど、自分のことを “クレイジーな左サイドバック” と表現していました。プレミアリーグでの経験を積んで2年経った今、自分をどう表現しますか?
「同じだね。フィールドの外では、もう少し落ち着いているかもしれない。でも、ピッチの中ではいつも同じだよ。チームの勝利に貢献しなければならないし、110パーセントの力を出さなければならない。僕にとってはいつもそうなんだ。」
