昨夏、ユベントスから加入した元イタリア代表FWフェデリコ・キエーザのプレミアリーグ1年目は、成功とは言い難い状況が続いた。シーズン前半戦はコンディション不良により、トップチームに帯同すらせず、後半戦もカップ戦を中心としてプレーで、アルネ・スロット監督の信頼を勝ち得たとは言えない。
わずか1年でイタリア復帰が濃厚と見られていた27歳のウィンガーは、プレシーズンツアーにも帯同せず、退団の準備を進めていると思われていた。しかし、状況が一変。コロンビア代表FWルイス・ディアスがバイエルン・ミュンヘンに移籍し、ベン・ドークもボーンマス行きを決断したことで、リバプール残留が濃厚になってきた。
プレミアリーグ開幕戦では決勝点を奪うなど、アンフィールドで一気に機運が高まっている元ユベントスのアタッカーについて、移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏(イタリア人ジャーナリスト)は、同選手がクラブ側に残留の意思表明を行ったと伝えた。
「フェデリコ・キエーザと彼の代理人が、リバプールに残留したいという明確な意向を伝えた。」
「今夏、ルイス・ディアス放出がクラブによって拒否され、キエーザがアジアツアーのメンバーから外れた際、彼は移籍を検討していたと考えられている。しかし、ディアスがクラブを去ったことで、キエーザにはより多くの出場機会が生まれ、新たなチャプターを開くためのゴールも決めた。」
「この状況の変化が、彼の気持ちを残留へと向かわせたようだ。」
🚨 Federico Chiesa and his agent have informed Liverpool about clear desire to stay at the club.
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) August 18, 2025
Chiesa considered to leave in June/July when #LFC rejected bids for Diaz and Federico was left out of Asian tour.
Now Diaz left, more space and that goal to open new chapter. pic.twitter.com/4HKp6db1Bf
ただし、レギュラーを狙うのは難しい。モハメド・サラーやウーゴ・エキティケ、コーディ・ガクポに加えて、アレクサンデル・イサクも加入する可能性もある。フロリアン・ヴィルツが偽センターフォワードを務める試合もあり、最前線の競争は熾烈を極める。
過去にスーパーサブを任され、途中出場から数々のゴールを挙げた元ベルギー代表FWディボク・オリギのような立ち位置を確率することが目下の目標となる。そこからレギュラーを掴み取れるかは、キエーザの覚醒にかかっている…
