昨季は同胞のアルネ・スロット監督とともに、プレミアリーグ制覇を成し遂げたオランダ代表DFフィルジル・ファンダイク。監督にとってはオランダ人指揮官として初めて、そしてファンダイクにとってもオランダ人キャプテンとして初めてのリーグ優勝となった。
34歳にもなり、いまではベテランとしてチームを精神面で引っ張る存在になっているファンダイクだが、いきなり特質した選手になったわけではない。ヴィレムIIティルブルフのアカデミーで育ち、フローニンゲンやセルティックを経て、2015年9月にサウサンプトン加入が決定した。
まだまだ若きセンターバックにとって、世界でも最高峰のリーグでのプレーは特別なものだった。中でもプレミアリーグでのデビュー戦を振り返ると、試合後にはまるで子供の頃に戻ったかのような気分だったと告白した。
「僕の希望は、最高のパフォーマンスを発揮することだった。サウサンプトンに来た最初のシーズンは、僕にとって信じられないような時間だった。」
「ロナルド・クーマン監督のもとで、クラブ記録を塗り替えるシーズンを過ごしたんだ。彼は僕にプレミアリーグでプレーする機会を与えてくれた。そのことには常に感謝している。」
「ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンとのアウェイ戦でのデビュー戦を覚えているよ。ピッチに出て、スタメンに名を連ね、プレミアリーグのアンセムを聴き、クリーンシートを達成した。あれは決して忘れることのない、特別な瞬間だった。」
「試合後、まるで小さな子供になったような気分だったよ。ずっとテレビで見ていた舞台に、自分自身が立っているんだからね。そこに行くために、僕らは懸命に努力してきた。サウサンプトンでそれができたのは、本当に信じられないことだった。素晴らしい2年間(それ以上だけど)を過ごしたし、本当に楽しかった。」
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いまやアンフィールドで通算321試合で28ゴール13アシストを誇り、2015年にデビューしたオランダ代表でも82試合で10ゴールを挙げている。年齢による衰えが見え始めてはいるものの、今でもなお世界トップレベルのセンターバックとして、リバプールの最終ラインのまとめ役だ。
新たな2年契約にも合意し、2027年までアンフィールドに残留する。ピッチ上だけではなく、精神面でも選手たちに影響を与えられる選手だけに、スロット体制に大幅に入れ替わった今季のチームにおいても多大な貢献をしてくれるはずだ…
