2018年の冬、リバプールに加入したオランダ代表DFフィルジル・ファンダイクは、デビューとなったFAカップ3回戦・エバートンとの試合で早速ゴールを決めるなど、加入直後からチームにフィット。
それまでチグハグだった最終ラインの統率も任され、一気に強固なディフェンス陣に変貌を遂げた。当時はキャリアでも絶頂期ということもあって、個人能力も最高潮。名ドリブラーが仕掛けるも、ことごとく抜けずに、対峙するアタッカー陣は苦戦を強いられた。
いまやキャプテンに任命され、昨季はオランダ人キャプテンとして初めてプレミアリーグ制覇を成し遂げた。主将としてチームを引っ張る立場にあるファンダイクだが、その伝承を伝えてくれたのが入団当時キャプテンを務めたヘンダーソンとミルナーであったと明かした。
「ジョーダン・ヘンダーソンとジェームズ・ミルナーだ。」
「クラブに加入して6ヶ月後には3番目のキャプテンになったんだけど、それはすでに大きな名誉だった。でも、そこから多くのことを学んだ。僕は観察者だから、すべてを観察し、耳を傾け、多くの情報を集めて、決して忘れない。」
「この場合は、価値観と、リバプールの選手であること、クラブを代表すること、イギリス国内だけでなく世界中で代表することに求められるもの、という点だ。それは非常に重要なんだ。僕たちはそれを守り続けようとしているし、彼らは長年にわたってそれをかなりうまくやってきたと思う。これからも続けていくよ。」
「これはとても自然なことだと感じている。僕がクラブに加入した翌年でさえ、すでにそう感じていたかもしれない。結局のところ、すべては自分自身がどう振る舞うかにかかっている。」
「なぜなら、人々は君を見ているし、いつかクラブに加入するかもしれない選手たちも、僕らがどう振る舞っているかを見ているからだ。だから、とても普通のことだと感じた。でも、君が言いたい、当時のジョーダン・ヘンダーソンのような存在になる、という意味は理解している。」
「それは多くの選手が考える必要のない、特別なことでもある。僕にとっては、そうすることが自然だと感じている。もちろん、リバプールのキャプテンとして、人々が見ている以上の多くのことを引き受けている。その役割を担い、その一部であることは、本当に誇りに思っているよ。」
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