この夏のプレシーズンにおいて、トップチームに帯同するだけではなく、弱冠16歳ながらもピッチ上で好パフォーマンスを連発した元チェルシーFWリオ・ングモハ。抜群の運動能力に加えて、緩急をつけたドリブル突破は、対峙したディフェンダーたちを翻弄した。
とはいえ、まだまだプレシーズンで、公式戦で才能を発揮できて本物。どこまで通用するか未知数な中だったが、プレミアリーグ第2節のニューカッスル戦で途中出場からリーグ戦デビューを飾ると、わずかな出場時間で決勝点を奪うという大仕事をやってのけた。
プレー時間は伸びているわけではないが、衝撃的なゴールで一気に盛り上がりを見せた。SNSではゴールを絶賛する声も多く、そのポテンシャルに期待するファンも増えつつある。
8月29日に17歳の誕生日を迎えた若きウィンガーだが、浮き足立つことはなさそうだ。リバプールの生けるレジェンド、モハメド・サラーはニューカッスル戦後にングモハに対し、SNSを見るのではなく、家族など近い人物とゴールを祝うべきだと伝えたと明かした。
また、今後も同様の活躍を見せるためには謙虚な姿勢で、練習や試合でも懸命に取り組む必要があると、17歳のアタッカーに対して成長に必要となる要素についても口にした。
「彼はまだ若い。試合後、彼に “SNSは放っておけ” と言ったんだ。もちろん、家族や友人とゴールを喜ぶのはいい。サッカーでの最初の瞬間を最大限に楽しむべきだ。」
「だけど、外の世界からの称賛ばかりに気を取られるべきじゃない。それは常に偽りだからだ。もし外からの評価ばかりを求めれば、いつだってその感覚を追い求めることになる。」
「彼の将来がどうなるかは、彼がこの状況をどう乗り越えるかにかかっている。僕たちはどうやって取り組むか?彼はまだとても若いので、懸命に働き、謙虚でいる必要がある。」
「一部の選手はピークが早すぎて、その後苦労するとも伝えた。彼には本当に最高の結果を願っている。周りには良いグループがいるし、僕らは常に彼と話すようにしている。監督も彼に話しかけている。だから、彼はただ謙虚に、そして努力を続けて、これからどうなるかを見守る必要がある。」
the Men In Blazers podcast
トレイ・ナイオニとともに、リバプールでの未来を嘱望される若き両選手。どちらもまだ豊富なプレー時間を得ているわけではないが、今シーズンはカップ戦を中心に先発での出場も増える見通しで、それを通じて成長が求められる。
周りにはプレミアリーグのみならず、他のリーグでも結果を残してきた猛者たち。トップリーグで活躍するためのノウハウを知り尽くす選手たちから学び、数年後にはレギュラーとしてチームを勝利に導いてくれることだろう…
