2017年の夏、ハル・シティからリバプールに加入したスコットランド代表DFアンディ・ロバートソンは、ユルゲン・クロップ政権で左サイドバックとして象徴とも言える活躍を見せ、右のトレント・アレクサンダー=アーノルドとともに、アシストを量産してきた。
しかし、30代に入ってからパフォーマンスの低下が目立ち始めた。そもそもアップダウンが激しいサイドバックにおいて、昨シーズンは軽い対応なども散見された。45試合に出場したものの、新たな左サイドバックの必要性を確認するシーズンになった。
そして、リバプールはロバートソンの長期的な後継者として、ボーンマスからミロシュ・ケルケズを獲得。今季はプレミアリーグ開幕からハンガリー代表が先発出場を果たしており、今のところは2番手に甘んじている。
現行契約も2026年6月までと迫っているスコットランド代表のキャプテンは、この夏の補強や自身の心境について気持ちを吐露。先発が当たり前だった時代から移りゆくチームにおいて、身の振り方を考えたが、残留という決断に後悔はないと明かした。
「居心地が悪かったわけじゃない。居心地が悪いという言葉は適切じゃないと思う。色々な理由で難しかったんだ。僕はこれまでほとんどすべての試合に出てきたから。」
「リバプールでの8年間、ごく最初を除いて、僕は常にスターターで、常にプレーしていた。そして今シーズン、プレミアリーグの最初の3試合はベンチにいる。それが現実だ。」
「夏の間、自分がどうしたいか考える時間があった。僕は決断を下したし、このまま続けていけば、クラブでも代表でも多くの試合に出られると今でも信じている。それが今シーズンの僕の主な目標なんだ。」
「僕が最も集中すべきは、スコットランド代表でもリバプールでも、求められたときにできる限りのプレーをすること。」
「この夏を振り返って、ワールドカップに向かい、ポケットにはもういくつかトロフィーが入っていることを願っているよ。」
「自分の将来について考えなければならなかったのは、おそらく初めての夏だった。これまでは、自分がどこにいて、どんなポジションにいるか、常に確定していたからね。」
「初めて、色々なことを考慮しなければならなかった。家族と話し合って、最終的に僕たちの心はまだリバプールにあるという結論に至り、残留することに決めた。」
「その決断に後悔はないし、僕は満足している。オフシーズンには、これまでで一番ハードに練習したと思う。プレシーズンには本当に良い状態で戻ってきて、力強さを感じたし、良い感触だった。トレーニングや試合でもそれを示せたと思う。」
「シーズンのスタートはいつも少し難しい。毎週試合が1つしかないからね。もちろん、僕たちは良いスタートを切った。プレミアリーグで3連勝。だから、監督の視点からすれば、誰かのポジションを変える理由はあまりない。」
「インターナショナルブレイク明けから次のブレイクまでは、毎週ほぼ3試合ある。だから、もっとローテーションが増えるだろうと確信している。僕のポジションでそれが起こるかどうかはまだ分からない。未来のことは誰にも分からないからね。」
「でも、僕は監督の構想に入るためにできる限りのことをしたと信じている。それが僕にできるすべてだ。」
