2023年の夏、RBライプツィヒからリバプールに加入したハンガリー代表MFドミニク・ソボスライ。ユルゲン・クロップ監督との最初の1年目から高い能力を発揮し、アルネ・スロット政権に変わっても主力を任されている。
昨シーズンは豊富な運動量で、年齢によるスタミナ低下が見受けられるモハメド・サラーの守備負担を軽減させつつも、攻撃時には前線に駆け上がり、チャンスにも絡んだ。今季はドイツ代表MFフロイアン・ヴィルツが加わったことで、プレー時間が減少するかに思われた。
しかし、監督からの信頼は厚い。プレミアリーグ開幕戦からスタメン出場を続けており、昨季より1列下がった中盤でプレーすることもあれば、ジェレミー・フリンポンやコナー・ブラッドリーがいない期間には右サイドバックとして好パフォーマンスを披露した。
この万能ぶりもスティーブン・ジェラードを彷彿とさせる24歳の攻撃的ミッドフィルダーだが、プロフェッショナルキャリアにおける自身の思考を明かし、決して満足することはないと語った。
「正直に言って、自分自身に満足することはないんだ。」
「それは間違った考え方かもしれない。時には良い評価も必要だから。」
「でも、僕にはフィードバックをくれる人たちがいる。彼らからフィードバックをもらって、僕が地に足をつけていれば、良いバランスが取れるんだ。」
「僕は進み続けなければならない。シーズン終了までにはまだ長い道のりがある。僕たちは多くのことを成し遂げたいと思っているんだ。」
Liverpoolfc.com
一方で、右サイドバックは本来のポジションではないどころか、キャリアを通じてプレー経験はほぼ皆無だった。それでも、攻守両面で何度もプレーしてきたかのような対応を見せ、右サイドバック陣の離脱を支えた。
ライトバックとして出場したアーセナルとの大一番では、今季のベストゴール候補とも言えるフリーキックを沈め、アンフィールドを歓喜に巻き込んだ。異なるポジションでの起用にもソボスライは不貞腐れずに、監督に対しての感謝を吐露した。
「本当に楽しんでいるよ。監督には、僕にプレーする機会を与えてくれたことに感謝している。時には違うポジションでもね。」
「でも、監督が僕をどのポジションで使いたいと思っても、僕はベストを尽くすつもりだ。」
Liverpoolfc.com
