リバプールのアカデミーで育ち、遡ること2021年9月にカラバオカップでトップチームデビューを飾ったイングランドU-21代表MFタイラー・モートン。その後は定着こそできなかったが、ブラックバーンやハル・シティでのレンタル移籍で、大きく成長した。
当時はユルゲン・クロップ監督がチームを率いており、若手育成に定評のある指揮官のもと、リバプールだけではなく、チャンピオンシップでも多くの経験を積んだ。そのポテンシャルは高く、将来を嘱望されていたものの、クロップ監督は勇退し、アルネ・スロット監督が就任した。
昨シーズンはレンタル移籍の噂もあったが、リバプールに残ったものの、カップ戦を中心に5試合に出場したのみ。負傷の影響もあったが、思い描いたほどのプレー時間を得られなかった。そして、22歳MFは今夏、フランスのリヨン移籍を決断し、リーグ・アンで順調なスタートダッシュを果たした。
リバプール時代を回顧したモートンは、トップチームに引き上げ、そこまで多くはないものの、トップレベルの舞台で起用してくれたクロップが最高の監督だったと振り返った。一方で、素直な話し合いに徹底し、フランス移籍を許可してくれたスロット監督への感謝も語った。
「ああ、間違いない。ユルゲン・クロップは僕の成長にとって最高の監督だった。」
「あの瞬間、僕はプレーする準備ができていたと思う。誰も信じていなかったと言っているわけではないけれど、僕は準備できていたし、クロップもそう思ってくれていたんだ。」
「彼は偉大なクラブで、最高の舞台でプレーする機会を僕に与えてくれた。僕を信じてくれて、ローン移籍を許可して、成長させてくれたんだ。」
「ユルゲンはただ僕のベストを望んでくれていた。チャンピオンズリーグやプレミアリーグで素晴らしい試合をさせてくれたんだ。彼はあらゆるレベルで僕を成長させてくれた。」
「アルネ・スロットの下では、準備はできていたけど、望んでいたほどプレーできなかった。それは彼の決断だったし、僕は冷静にそれを受け入れた。でも、別の道を探さなければならなかった。」
「彼は昨シーズンの終わりに、僕に対して非常にオープンで正直だった。たくさん話し合って、リヨンへの移籍を許可してくれた。それが最良の決断だったんだ。」
「ユルゲン・クロップとアルネ・スロットには、違った形だけれど、感謝している。彼らは素晴らしい監督であると同時に、偉大な人間だよ。」
Le Progrès