バイエルン・ミュンヘンとの争奪戦の末、リバプール移籍を決断したドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツ。レバークーゼンでは無敗優勝も経験し、弱冠22歳ながらも通算197試合で57ゴール65アシストと見事な数字を残していた。
モハメド・サラーやフィルジル・ファンダイクの時代も終焉に近づいており、新たなチームの核となることが期待される22歳の攻撃的ミッドフィルダーだが、アカデミー時代を含めて2020年から在籍したレバークーゼンとリバプールを比較し、異なる点について発言した。
「レバークーゼンでのプレーは大好きだった。ファンもクラブも好きだったよ。しかし、リバプールのスタジアムに立ってみると分かるんだ。”ここは(レバークーゼンより)さらに少しだけ上を行っている” ってね。」
「アンフィールドで “You’ll Never Walk Alone” が流れるのは圧巻だよ。あれだけ多くの人があの歌を歌うと、心に響くものがある。間違いなく鳥肌が立つね。」
「ここへ初めて来る前から、ファンをはじめ、あらゆる人からたくさんのサポートと愛情を受けてきた。チームメイトやクラブの全ての人からね。とても親近感を覚えているよ。」
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ユルゲン・クロップ監督がクラブ再建し、アルネ・スロット監督は緻密な戦術で、就任初年度からプレミアリーグ制覇を達成。オランダ人指揮官として初めての偉業を成し遂げたにも関わらず、この夏には一気にチームを入れ替え、複数の大型補強を敢行した。
クロップ色がだいぶ抜け始めたチームだが、ここまでプレミアリーグで首位に立っている。まだまだ新戦力はイングランドのサッカーやスロット監督のプレースタイルに慣れている段階だが、勝利を重ねているという結果が大切だ。
アンフィールドにおけるヴィルツへの期待は大きい。まだ本領発揮とは程遠い状態だが、試合をこなすごとにプレーは改善されており、高いインテンシティにも対応し始めており、良い兆候が見受けられる。
はたして、レバークーゼンよりも少し上のリバプールにおいて、タイトルを獲得し、入場だけではなく、特別な “You’ll Never Walk Alone” の大合唱をピッチで聞くことができるだろうか…?
