2025年9月に第一子が誕生し、私生活でも大きな変化を迎えた彼にとって、プロキャリアの絶頂期にありながら、リバプールMFアレクシス・マック・アリスターはかつてない戦術的転換点に立たされている。
アルゼンチン代表としての過酷なスケジュールと、昨シーズンの終盤から引きずっていた蓄積疲労が、彼のプレシーズンに影を落とした。夏の休養期間を経てもコンディションは完全には戻らず、シーズン序盤はベンチで過ごす時間も少なくはなかった。
また、大型補強を実行に移したリバプールにおいてもアルネ・スロット監督の起用方法が徐々に変化している。最近の試合では1億1600万ポンドという天文学的な移籍金で加入したフロリアン・ヴィルツを軸に据えるため、ライアン・フラーフェンベルフとのダブルピボットは解消。
中盤でも一列前で起用され、ドミニク・ソボスライやヴィルツ、ウーゴ・エキティケら攻撃的な選手らの穴を埋めるように役割が期待される。慣れ親しんだ低い位置でのゲームメイクではなく、バイタルエリアでの狭い局面での関与が増えたことで、自身のプレースタイルを再定義するプロセスを歩んでいる。
英『Liverpool Echo』の最新の情報によれば、クラブ側は来夏に市場価値が不安定になることを避けるべく、年明け早々にも契約延長に向けた具体的な交渉のテーブルを設ける意向を固めている。また、マック・アリスター本人はアンフィールドでの生活に満足しており、家族と共にリバプールの街に深く根を下ろしているとも。
現行契約は2028年6月まで。2023年の加入時に締結された5年契約を更新するためにも、早め早めの行動を意識している。その背景には南米選手にとっては夢の舞台でもあるレアル・マドリードの関心がある。
キリアン・エムバペやアントニオ・リュディガーらフリートランスファーでの獲得を加速させているレアルは、今夏にはリバプールからトレント・アレクサンダー=アーノルドを引き抜いた。クラブW杯に参加させるため多少の移籍金が発生したが、能力から見ればただ同然で放出した格好だ。
そして、アレクサンダー=アーノルドだけではなく、イブラヒマ・コナテとの契約問題も健在化している。2026年6月まで迫った契約だがいまだに決着がついておらず、レアル・マドリードが別のターゲットに矢印を向けているものの、どうなるかは分からない。
近年の契約問題が勃発する前に、リバプールは解決しなければならない。そういう視点において、中盤に欠かせないアルゼンチン代表ミッドフィルダーと長期契約を結ぶ必要が不可欠で、マドリードに限らずメガクラブからの関心を弾くことが大切。
はたして、リバプールは来年の頭に、アレクシス・マック・アリスターと新たな契約を締結できるのだろうか…?
