FAカップの舞台で、トッテナムはアストン・ヴィラに屈した。試合後、代行キャプテンを務めたミッキー・ファン・デ・フェンは、チームの情熱不足を厳しく糾弾。その言葉には、勝利への飽くなき渇望と、現状への強い不満が滲み出ていた。
その一方で、アンフィールドからは、幼少期からの憧れを知るリバプールからの熱い視線が注がれる。プレミアリーグ最速のセンターバックとして名を馳せるファン・デ・フェン。アルネ・スロット監督や選手にはオランダ代表が多いアンフィールドは魅力的なオプションになり得る。
海外メディア『HOOLIGAN SOCCER』によれば、オランダ人のディフェンダーはキャリアの今後を考えており、この夏にも移籍を希望する可能性があるようだ。
FCフォレンダムのユースで頭角を現し、10代でトップチームデビュー。VfLヴォルフスブルクでの活躍を経て、2023年夏にトッテナム・ホットスパーへ加入すると、クリスティアン・ロメロと共に、スパーズの最終ラインを支える絶対的な存在へと成長した。
ところが、度重なる怪我もあり、トッテナムの成績は最近芳しくない。勝ち点差はあまりないとは言え、順位表で下位に沈んでおり、トーマス・フランク新監督のチームは昨シーズンの17位フィニッシュという屈辱が頭をよぎる。
トップレベルでのプレーを希望する同選手にとって、あまり改善の見られないクラブにいるよりも、上位を争える可能性のあるクラブに移籍したい願望を持つのは当然。
リバプールにとっても、同じくオランダ代表のフィルジル・ファンダイクの後継者問題は長年の課題。最優先ターゲットは最終ラインの統率もできるクリスタル・パレスDFマルク・グエイに変わりないが、イングランドでも実績十分な24歳DFは理想的な選択肢になり得る。
代表では左サイドバックとしても稼働しており、アンディ・ロバートソンの去就が不透明な中、左サイドバックとしても貴重なオプションになる。なにより、左足からパスを出せるのが魅力的で、時速37kmを超えるスプリントを兼ね備えるディフェンダーは稀有な存在だ。
相手アタッカーを瞬時に追い詰めるカバーリング能力、広大なスペースを単独で守り切る守備範囲の広さは、現代サッカーが求めるセンターバック像そのもの。守備に安定をもたらしつつも、攻撃にも推進力を与える。
ただし、やはり最大の懸念事項は負傷履歴。今シーズンこそ離脱せずに戦えているが、大きな身体でのスプリントは足に負担がかかる。また、トッテナムも放出するつもりはなく、ヴィナイ・ヴェンカテシャムCEOは、2025年夏からファン・デ・フェンの代理人と交渉を開始しているとも。
他にもレアル・マドリードらからの関心が噂されるオランダ代表DFだが、ファンダイクだけではなく、イブラヒマ・コナテやジョー・ゴメスの去就も不透明で、センターバック陣の刷新が迫るリバプール行きが現実なる日は来るのだろうか…?
