リバプールの最終ラインを支えるフランス代表DFイブラヒマ・コナテの契約延長交渉が、給与条件の大きな隔たりによって完全に膠着状態が続いている。その巨躯と圧倒的なスピードで、フィルジル・ファンダイクの隣を不動の定位置とし、リバプールのハイライン戦術を支えてきたディフェンダーの去就が不透明のままだ。
まだ26歳でプレミアリーグを代表するセンターバックに成長したフランス代表DF。クラブの守備の核となるべき選手の契約が、なぜこれほどまでに停滞するのか。その背景には、現代フットボールのトップレベルにおけるコストパフォーマンスの厳格な査定が存在する。
サッカージャーナリストのグレアム・ベイリー記者によると、コナテがリバプールから提示された最新の契約延長オファーを明確に拒絶したようだ。その理由は、両者の間で給与水準に深い溝があるため。
フランス人DFは、プレミアリーグ屈指のセンターバックとしての地位、そしてチーム内での貢献度に見合う大幅な昇給を求めている。現在の週給が約7万ポンド程度と報じられる中、求める水準は、クラブの給与体系の最上位層に位置する給与額。
リバプールとしては、コナテが他クラブと事前合意を結んでいないと確信し、交渉の主導権を握り続ける姿勢を見せている。しかし、この停滞は、アンフィールドの守備陣に不可避な流動性をもたらす。
さらに、この交渉の背後には、欧州の頂点に君臨するクラブの冷徹な視線が絡む。かつて、レアル・マドリードはコナテの動向を綿密に調査し、フリーでの獲得を視野に入れていた。ところが、同クラブは最終的に手を引いた。その判断の根拠として、今シーズンの不安定なパフォーマンスが挙げられている。
コナテの能力は疑う余地がない。ただ、キャリアは常に負傷による離脱と、それに伴うパフォーマンスの波という二つの影に付きまとわれてきた。特に今シーズンは、その不安定さがレアル・マドリードという厳格な評価基準を持つクラブの判断を決定づけた。
リバプールは、すでにコナテの流出に備えた具体的な動きを見せている。クリスタル・パレスのマルク・グエイはマンチェスター・シティへの移籍が決まったが、ブライトンのヤン・ポール・ファン・ヘッケやボルシア・ドルトムントのニコ・シュロッターベックなど、複数のセンターバックをリストアップ。
どの選手が本命かは掴みにくいが、万が一コナテが退団する場合には、ファンダイクの後継者とともに、最低でも2名のセンターバック確保は避けられない。加えて、ジョー・ゴメスにもイタリア行きの噂が持ち上がっており、一気に刷新する可能性もある。
はたして、リバプールはフランス代表のセンターバックと契約を更新できるのか、もしくはフリーで退団を許してしまうのだろうか…?
