開催中のユーロ2020でウェールズ代表として活躍するリヴァプールDFネコ・ウィリアムズ。20歳の右サイドバックにはプレミアリーグやチャンピオンシップに属するクラブが関心を示しており、ローン移籍が規定路線かに思えた。
しかし、リヴァプールは完全移籍にも前向きで、1000万ポンド(約14億円)前後の獲得オファーが届けば、チームからの退団を容認する構えだ。ジョー・ゴメスや若手DFコナー・ブラッドリーらがバックアップを務める予定で、新たな右サイドバックの獲得はしない方針。
リーズ・ユナイテッドやサウサンプトン、 アストンビラ、バーンリーらが新天地の候補として報道されていたが、『Goal.com』によると、サウサンプトンがリーズ・ユナイテッドやウルヴァーハンプトン・ワンダラーズとの獲得競争をリードしているようだ。
2019年にファーストチームデビューを飾ったウェールズ代表DFは、ここまで25試合に出場している。ただし、イングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドの存在が大きすぎるため、バックアップという立ち位置に甘んじており、来季以降も出番に恵まれないだろう。
ベンチで過ごす日々を危惧し、ネコ・ウィリアムズは試合に出れるクラブへの移籍を望んでいる。今年1月の移籍市場では、サウサンプトンがレンタルでの獲得を目指していたこともあり、イングランド南部のクラブが完全移籍での獲得に向けて、本腰を入れている。
サウサンプトンではカイル・ウォーカー=ピータースとのポジション争いが待ち受けている。実力は拮抗しているが、経験値の差で元トッテナムDFに軍配が上がるか。一方で、左サイドバックは元イングランド代表DFライアン・バートランドの退団で手薄になるため、左サイドでの起用が増えるかもしれない。
クラブレベルではほとんどレフトバックの経験はないが、イタリア代表戦に臨んだウェールズ代表では左ウイングバックとして先発出場している。激しいアップダウンを繰り返し、大きなインパクトこそ残せなかったが、及第点のパフォーマンスを披露した。
ポテンシャルは依然として高く評価されており、足りないのは試合での実戦経験。ファーストチームで常時スタメンを張れるクラブで、経験を積み重ね、プレミアリーグを代表するサイドバックへと変貌を遂げる、その時を夢見ている…