アカデミーからトップチームデビューを果たした元リバプールFWロビー・ファウラーは、抜群の得点力を発揮し、サポーターからは“ゴッドの愛称で親しまれていた。2001年にはリーズ・ユナイテッドへ移籍するも、2006年には古巣復帰。通算369試合183ゴールと驚異的な数字を残している。
引退後は解説者やコメンテーターとして活躍しているリバプールのレジェンドは、難航しているモハメド・サラーとの契約延長について言及。『Daily Mirror』に掲載されたコラムで、大幅な給与アップを求めるエジプト代表FWの要望を飲むべきで、それによってクラブ関係者からの反発はないと予見している。
「モハメド・サラーは間違いなくワールドクラス。」
「リバプールのドレッシングルームで、エジプト人がクラブの最高所得者になる新契約に反対する声は一つもないだろう。」
「もし新契約の交渉が進んでないとすれば、ほんと驚きだよ。現在受け取っている給与よりもうちょっと受け取る権利があるし、昇給に異論はない。」
「現時点のパフォーマンスを判断して、彼が希望する条件を飲まなければいけない。」
「リバプール・サポーターが反対するとは思わない。ただし、クラブは長期的かつ財務的な観点から物事を判断しなければならない。とはいえ、すぐに合意には至らないだろうね。」
「我々はできるだけ早く、彼が新たな契約を結ぶことを望んでいる。」
「もちろん、過去にはとある選手が他の選手よりも多くの収入を得ていることに腹を立立てるようなこともあった。」
「でも今回のケースでは、サラーが世界最高の選手の一人であり、周りの好き嫌いを抜きにして、チームへの貢献度を理解しないといけない。」
「現役時代には様々なドレッシングルームを経験してきたけど、サラーがアンフィールドで最も給料の高い選手になっても、何の問題もないと思う。」
2017年の夏にASローマからアンフィールドに活躍の場を移したエジプト代表FW。過去にはチェルシーでインパクトを残せなかったものの、リバプールでは加入初年度からゴールを量産。ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネと世界屈指のアタッカー陣を形成し、相手ディフェンスを恐怖に陥れている。
ここまで212試合134ゴール50アシストと、2試合に1回はゴールネットを揺らすほどのハイペースで得点を重ねている。アシスト数も合算すれば、ほぼ1試合にゴールかアシストをしている計算になる。
強靭な上半身とブレない下半身でプレミアリーグの激しい守備にも対等にやり合え、カウンター時に前線を駆け上がるスピードは誰も追いつけない。試合を通して良くない試合でも、着実にゴールを奪える真のストライカーと言って過言ではない。
2023年までとなっている現行契約の延長を望むリバプールだが、現在の給与から2倍近くを要求するモハメド・サラー側との交渉に前進が見られていない。所属クラブは30歳を目前にする同選手に対して、大幅な昇給に二の足を踏んでいる。
もしも来年の夏までに交渉がまとまらなければ、フリー退団を避けるためにも売却に踏み切る可能性は高く、クラブと選手との今後の話し合いには否応なしに注目が集まる…