シーズン終了までの短期的な契約延長に合意すると同時に、契約満了に伴いクラブの退団が発表されたアダム・ララーナ。ケガも多かったが、5シーズンに渡ってクロップサッカーの体現者として貴重な役割を担っていた。
そんなララーナだが、もうリバプールで試合に出ることはなさそうだ。プレミアリーグ再開後の4試合いずれもベンチ外。負傷を抱えているわけでもなさそうだが、ベンチ入りすら叶わない。日本時間7月9日早朝に行われるブライトン戦にも含まれていない。
クロップ監督はララーナについて、難しい判断を迫られている状況を明かしている。
「アダム・ララーナが今夏にチームを去ることは決まっている。もう彼のすべてが恋しい。とはいえ、まだここにいる。ほんとに素晴らしい選手で、トレーニングでの影響力も抜群。真のプロフェッショナルだよ。それに彼のコンディションは万全だ。今の状況は彼にとっても、クラブにとっても難しいシチュエーションだけど、全面的に尊敬しているよ。」
「今季終了まではクラブに残るけど、ララーナの将来を考えるとリスクは犯せない。就任以来ずっと重要な選手だったし、ここではすでにレジェンドだよ。だから、どこにいってもレジェンドになれる。」
サポーターからの支持も多く、貢献者だけに最終節で途中交代でもいいから出場させてほしい。これがサポーターの本音だろう。しかし、クラブとしては将来を見据えないといけない。さらに、近年コンディション調整に難のあるララーナだけに、ケガをしてほしくない親心も理解できる。
試合には出ないかもしれない…けど、優勝セレモニーには出席する。その時が最後にララーナを拝める瞬間であり、最後の有志を目の奥に焼き付けたい。