シェルダン・シャキリには継続的に移籍の噂が上がり、ディボク・オリギも100%を出しれない中で、ウインガーポジションの補強は必須項目。早々にティモ・ヴェルナーを逃しており、スピードとドリブルを持ち合わせる選手に注視している。
リバプールも成長を見守っていたと伝えられるフェラン・トーレスが、プレミアリーグライバルのマンチェスター・シティ(マンC)への移籍を決断し、個人合意したと報じられた。バレンシアユースでステップアップを遂げたテクニカルなウインガーは、トップチームで今シーズンにブレイクし、32試合4ゴールとまずまずの結果を残している。
先日バイエルン・ミュンヘンへの移籍が発表されたレロイ・サネの穴を埋めるべく、来季からライトブルーのユニフォームに袖を通す見込み。テクニカルなドリブルを持ち味に、サイドから相手ディフェンスを切り裂く姿は軽やか。
モハメド・サラーとサディオ・マネが負傷した際のオプションは悩みの種だ。クロップはアレックス・オックスレイド=チェンバレン含め現有戦力への信頼を強調するものの、スタメン組との実力差は開くばかり。
リバプールのウインガーには圧倒的な得点力が求められるし、守備への貢献も基本性能として備わっていないといけない。そうした観点からフェラン・トーレスがどこまでリバプールにフィットするかわからない。
しかし、ウインガーの補強は急務と言える。個人的にはリアン・ブリュースターに賭けるという選択肢も悪くないと考えている。移籍金がかからない上で、クロップサッカーを理解している点が大きい。ローン先のスウォンジーで活躍を見せる若手にチャンスを与える可能性もなくはなく。
シーズン前の親善試合でどれだけ実力を示し、ローン移籍での成長をクロップに見せつけられるか。ティモ・ヴェルナーやフェラン・トーレスを逃してしまった後悔に終わるのではなく、獲得しなくてよかったと思わせてくれるポテンシャルを有していると信じているし、ブリュースターにはトップチームでのブレイクを見せて欲しい。