2017年にル・アーヴルACからリバプールに加入したフランスU19代表ヤセル・ラローチ。元々ウインガーであったが、2018/19シーズンに左サイドバック(左SB)へ転身。今シーズンはUEFAユースリーグを中心に活躍しつつも、南野デビュー戦となったFAカップのエバートン戦でトップチームデビューを果たした。
アンディ・ロバートソンしかいない左SBは明らかに人手不足であるが、その後はトップチームへの帯同すらできない状況が続く。クラブとの話し合いの末、トップチームでの出場機会を得るためにも来シーズンは他のクラブで成長を続けることに決まった…という報道も流れている。
プレミア昇格を決めたリーズ・ユナイテッドやチャンピオンシップ3位に付けるブレントフォードが、ラローチ獲得に興味を示している。すでに交渉も行われているようで、ラローチにとって最も良いクラブの選定に勤しんでいる。本人にとっては、攻撃センスだけでなく、守備の向上が目下の課題となるだろう。
左SBの貴重なオプションであったラローチがローン移籍をするとなると、リバプールにおける左SBのオプションは限りなく少なくなる。ジェームズ・ミルナーやネコ・ウィリアムズ、最悪ジョー・ゴメスが対応できるものの、全員右利きであり、流動的な攻撃参加を考えると、左利きが好ましい。
クロップ含めたリバプールが左SB問題にどの程度の重要視しているかは分からない。もしかすると、ミルナーとウィリアムズの2人で事足りると考えている可能性も否めない。とはいえ、ファンとしては、左利きの本職左SBの獲得を希望して止まない。
筆者的には、マクシミリアン・ミッテルシュテット(ヘルタ・ベルリン)をオススメしつつ、将来的にはヤセル・ラローチが左サイドを席巻してくれることを期待している。