フロントスリーの後継者問題の解決に向けて、ディオゴ・ジョッタやルイス・ディアスをチームに迎え入れたリバプール。センターバックがピンチに陥った昨シーズンの経験から、昨夏には元フランスU-21代表DFイブラヒマ・コナテも補強。
必要なポジションに即戦力となり得る選手たちを、的確なスカウティング網で見抜き、素早い取引で一気に交渉をまとめ上げる。いまに始まった話でなく、モハメド・サラーやサディオ・マネ、フィルジル・ファンダイクらも同様に卓越したスカウト部門の力で、現在の主力となっている選手たちをアンフィールドに引っ張ってきた。
即座にトップチームで輝ける選手だけではなく、だいぶ先の将来を見据えた補強も継続中だ。代表格のハーヴェイ・エリオットをはじめ、ビリー・クメティオやボビー・クラーク、マテウス・ムジアロウスキーらまもなく台頭を表し始めそうな若手の目利きにも優れている。
『The Athletic』によれば、強力なスカウト網を持つリバプールは、セルティック・アカデミーに所属する弱冠16歳の若きFWベン・ドーク獲得に迫っている。昨年11月に16歳になったばかりの同選手だが、まだセルティックとはプロ契約を結んでおらず、移籍となれば多少の補償金が必要となる。
期待の若手ウィンガーだが、すでにトップチームでの出場も経験済み。ダンディー・ユナイテッドとレンジャーズとの試合で合計25分間プレーしており、同チームを率いるアンジ・ポステコグルー監督は引き止めに必死だ。
しかし、リバプールからの関心は無視できない。若手育成に定評があるユルゲン・クロップ監督の存在は重要な役割を担うと報じられており、他にもビッグクラブから関心を寄せられるベン・ドークの気持ちは、アンフィールドへと傾いているようだ。
重心の低いドリブル突破や一瞬のスピードで相手ディフェンスを抜き去る。ピッチ全体を走り回るだけの走力を兼ね備え、ゴールに迫る迫力も感じさせる。さらには、負けん気の強さも感じ取れ、若手選手にとって重要なメンタルを備えていそうだ。
ポテンシャル豊かなスコットランドU-17代表ウィンガーは、セルティックとのプロ契約を締結せずに、リバプール移籍を決断するのだろうか…?