いまだに4冠の可能性を残す唯一のクラブ、それがリバプール。チェルシーとの死闘を制して、カラバオカップの優勝トロフィーを掲げ、プレミアリーグでは年末年始に開いてしまったマンチェスター・シティとの勝ち点差を猛烈なスピードで縮めている。
チャンピオンズリーグではインテル・ミラノとの厳しい戦いを勝ち抜き、準々決勝まで進出を果たし、次なる対戦相手はポルトガルの雄 ベンフィカとホーム&アウェイでの試合を控える。もしも勝ち上がれば、準決勝のカードはビジャレアルもしくはバイエルン・ミュンヘンと当たることになる。
FAカップでは、歴史に名を刻むノッティンガム・フォレストとの試合を制し、準決勝は国内リーグでも争うマンチェスター・シティとウェンブリーで相見える。プレミアリーグでもシティとの直接対決が街つけており、さらにはエバートンやマンチェスター・ユナイテッドら強い相手との対戦が待っている。
ベンフィカとの2試合、シティと2試合に加えて、残留争いを繰り広げるワトフォードやエバートン、ニューカッスルとの試合も4月に予定されており、実力以上での力を発揮する可能性に満ち溢れるクラブとの対戦に予断は許されない。
中3日前後での連戦が待ち受ける激しすぎる4月のスケジュール。日程だけではなく、対戦相手も難敵揃い。そんな状況においても、クラブと代表で経験豊富な元スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラは、エキサイティングな日々になるだろうと、ナーバスよりも楽しみにしている印象を与えている。
「先日、友人たちともその話をしたけど、これまでサッカーに関わってきた中で、3日おきに重要でエキサイティングな試合があるような、これほどエキサイティングな1ヶ月は初めて。だから、きっと素晴らしいものになるだろう。」
「僕のキャリアの中で最もエキサイティングな1ヶ月というわけではないが、最高のコンペティションで最高の相手と戦うわけだから、エキサイティングであることは確かだし、僕らがファイナルにいることを思い出させてくれるからね。」
「ワールドカップやヨーロッパカップのように、すべての試合が決勝戦になる。そう考えると、僕たちはミッションを共有し、そこで戦うよ。」
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負傷でベンチ入りすらできない時間も多いチアゴ・アルカンタラだが、それでもピッチ上でのパフォーマンスはやはり圧巻。ファビーニョとの連携も抜群で、その凄さは勝率が物語っている。そして、その経験値は難しい試合でこそ活きてくるはずだ。
自慢のパスセンスで相手ディフェンスを切り裂き、ディフェンス面でも貢献度の高いミッドフィルダーが、リバプールをさらなる高みへと導く。そして、プレミアリーグとFAカップでシティを上回り、ベンフィカを破り、CLでもさらに前進してくれると信じてやまない…