豊富な運動量に、ゲーゲンプレスを実行に移すレッドブル・グループはリバプールのプレースタイルとの相性が良い。これまでもナビ・ケイタや南野拓実、イブラヒマ・コナテらを同グループから獲得し、直接ではないが昨シーズンまで在籍したサディオ・マネも、20代前半にレッドブル・ザルツブルクで力を磨いた。
レッドブル・ザルツブルクに限れば、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランドや韓国代表FWファン・ヒチャンを輩出しており、この夏にはスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコが、RBライプツィヒにステップアップを果たしている。
彼らに次ぐ逸材として注目が集まるのが、クロアチア代表としてもデビューを飾っているレッドブル・ザルツブルクMFルカ・スチッチ。オーストリア紙『Salzburger Nachrichten』によれば、リバプールは来夏の移籍市場での獲得を目指し、ルカ・モドリッチの後継者とも目される有望株に関心を示している。
左利きで、基本的にはボールを左足で操る。セントラルミッドフィルダーとして、ピッチを縦横無尽に駆け巡り、中盤やゴール前でクリエイティビティを発揮。ドリブル能力も高く、簡単にはボールを奪われず、低い位置でも安心してボールを預けられる。
ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナー、チアゴ・アルカンタラら主軸が30歳を超え、ミルナーは契約を延長するかどうかわからない。アレックス・オックスレイド＝チェンバレンは今季を最後にチームを去る見込みで、来夏で契約が切れるナビ・ケイタの去就も不透明。
世代交代を図るためにも、弱冠 “19歳” MFルカ・スチッチは理想的なピースになり得る。カーティス・ジョーンズには伸び悩み感が出ており、ハーヴェイ・エリオットやファビオ・カルヴァーリョにかかる期待が増している。
フロントスリーに続き、ミッドフィルダーも徐々に次世代に向けた入れ替えが始まっている中、リバプールはクロアチア代表の新世代を担う若きミッドフィルダーを迎え入れるのだろうか…？