プレミアリーグ第2節。アンフィールドにクリスタル・パレスを迎えた一戦は、先制点を奪われる嫌な流れ。開幕戦に続いてゴールを狙い続けたリバプールFWダルウィン・ヌニェスも、相手DFヨアキム・アンデルセンの執拗なマークに苦しんだ。
先制され、自分もあまり良いプレーができていない状況。しかも、ホームスタジアムに詰めかけたサポーターに良いところを見せたいあまりに、感情が変な方向に昂ってしまった。マークを続けたデンマーク代表センターバックに頭突きを食らわせ、一発レッドカードでまさかの退場。
誰もが同郷FWルイス・スアレスの気性の荒さを思い出したことだろう。ゴールやアシストを大量にする代わりに、相手を噛んだり、挑発行為や差別発言疑惑で重要な試合をベンチ外で過ごすことも多かった。
同じく過去にリバプールでたくさんのゴールを奪い、”GOD” という愛称すら付いている元イングランド代表FWロビー・ファウラーは若きウルグアイ代表フォワードの退場も一切気にしておらず、たまたま色々が重なっただけだと感情のコントロールに太鼓判を押している。
「レッドカードはあまり気にしていない。”弱さ” を示しているわけではない。彼が簡単に興奮するわけでもない。もしそうなら、ウルグアイでプレーすることはなかっただろう。彼は大丈夫だ。」
「(ダルウィン・)ヌニェスはプレミアリーグに来る前に、ウルグアイ、スペイン、ポルトガルでプレーしてきた。あざができるほど蹴られたことだろう。巨額の金額で移籍したアンフィールドでのフルデビューで、その場と雰囲気に感化されたんだ。彼はいいプレーをしてファンに見せたいと思っていたし、何度かチャンスを逃していたから、その感情が勝ってしまったんだ。」
「でも、すぐに慣れるものさ。特にマンチェスター・ユナイテッド戦を欠場したことは痛手だっただろうし、それが教訓となるはずさ。一流の選手は、欠場することを嫌うものだ。」
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3試合の出場停止が明けたエバートン戦では、マージーサイドとテンションが高まる試合で先発。ホームでサポーターの後押しを受けたエバートンが激しくぶつかる場面もあったが、ダルウィン・ヌニェス含めて冷静に対応。
決して本来のリバプールではない中、幾度となく迎えたチャンスも相手GKジョーダン・ピックフォードが神懸かりセーブを連発し、今季初めてのダービーは引き分けに終わった。
元ベンフィカFWのプレーは良いとは言えないが、裏を抜け出し惜しいシュートを放つシーンもあったものの、まだまだ成長過程。落ち着いたプレーで、周りとの連携も高め、シーズン後半には様々な攻撃パターンに参加し、多くのゴール&アシストを記録してくれることだろう…