PSVアイントホーフェンの下部組織で育ち、トップチームではキャプテンまで任されるほどに、エールディヴィジを代表するフォワードに成長したオランダ代表FWコーディ・ガクポ。同クラブでは通算159試合55ゴール50アシストを記録し、カタールW杯でも高い得点能力を証明した。
ルイス・ディアスやディオゴ・ジョッタが怪我で離脱しており、モハメド・サラーやロベルト・フィルミーノらベテラン組からの脱却を図るためにも、リバプールはオランダの若きフォワードを獲得。先日行われたFAカップでデビューを果たした。
この移籍劇に疑問を投げかけたのは、1993年〜1995年までPSVアイントホーフェンで指揮を執ったアドリアーン・ヨハン ・デ・モス。75歳になったオランダ人監督は、クロップ監督の退任を仄めかしながら、リバプール加入の時期が適切ではなかったのではないかと投げかけた。
「リバプールは今、軌道に乗ろうとしていて、若い選手が加入すべきタイミングではない。だからこそ、リバプールに行くタイミングが適切なのか分からない。」
「また、ユルゲン・クロップがもうすぐ退団するかもしれない…しかし、PSVは赤字にならないために必要な状態なので、リバプールはかなり安く彼を手に入れたね。」
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ユルゲン・クロップ政権がまさに転換期。チャンピオンズリーグやプレミアリーグを制覇した主力組が年齢を重ね、ほとんどが30歳をオーバー。さらには、サディオ・マネやジョルジニオ・ワイナルドゥムはチームを去っており、いまだに退団の影響を感じさせる試合も多い。
大金で獲得したダルウィン・ヌニェスをはじめ、ファビオ・カルヴァーリョやハーヴェイ・エリオット、カルヴィン・ラムゼイら若手選手を確保し、将来に向けた投資が進む中、経験を積んだ20代中盤のプレーヤーが欠けており、負傷者の多さも相まって今シーズンの苦戦に繋がっている。
FAカップ戦では片鱗を見せ付けたオランダ代表FW。まだまだイングランド・サッカーに慣れていないせいかパスミスなども散見されたが、ボールを受け取るタイミングやアンディ・ロバートソンとの連携も問題なく、期待はますます大きくなった。
ウルグアイ代表FWに代わって、センターフォワードに据えれば、より攻撃が活性化しそうな印象もあるが、元PSVアイントホーフェンFWはアンフィールドでレジェンド級の活躍を見せることができるのだろうか…?