マンチェスター・ユナイテッド移籍が噂されていたオランダ代表FWコーディ・ガクポは、この冬の移籍市場でリバプールに加入。前所属PSVアイントホーフェンではチームの中心として数々のゴールに絡んだが、プレミアリーグ適応に苦しんでいる。
昨シーズン途中で加入したコロンビア代表FWルイス・ディアスが脅威的な順応を見せたこともあり、ハードルが上がっているが、移籍してからまだ1ヶ月しか経っておらず、まして慣れないポジションでのプレーでもあり、評価は大目に見るべきだろう。
23歳フォワードはオランダでは通算159試合55ゴール50アシストを記録しており、オランダ代表でも14試合6ゴールと高い決定力を見せており、最初の得点が決まれば精神的にも開放され、モハメド・サラーらとともに得点ランキングの上位に食い込んでくれるはずだ。
2010年のワールドカップでは、ファイナルで惜しくもスペイン代表に敗れたが、準優勝を成し遂げたときのオランダ代表メンバーであり、インテル・ミラノなどでも数々のタイトルを勝ち取った元オランダ代表MFウェズレイ・スナイデルは、同国の後輩がリバプールで躍動することに自信を覗かせた。
「もちろん、(彼がリバプールで成長できることを)確信している。」
「シーズン中にクラブを変えるのは常に難しい。適応するための時間がないんだ。」
「普通はプレシーズンを新しいクラブで始めると、システムに適応し、国に適応し、すべてに適応し、そしてイングランドのサッカーにも適応するために長い期間を確保できる。」
「彼は素晴らしい選手であり、多くの進歩を遂げている選手なので、我々はもう少し時間を与えるべきだね。」
Stats Perform
怪我人が多いからこそ獲得を急いだ理由もあるが、ディオゴ・ジョッタやルイス・ディアス、ロベルト・フィルミーノら主力選手が離脱していることも、ガクポにとっては不運。エジプト代表FWの調子もいまひとつで、ある意味で最悪とも言えるタイミングでアンフィールドにやってきてしまった。
とはいえ、先ほど述べた通り、まだ1ヶ月しか在籍していない。試合ごとに周りとの連携も少しずつ良くなっており、屈強なセンターバックへの対応も身につけ始めている。うまくマークを外して前進する場面も多く、時間が経てばもっとボールを収められるようになるだろう。
ただし、フォワードである以上はフィニッシュの精度は改善必須。枠を捉えないシュートが多く、連携云々の前に早く1点取りたいところ。ポテンシャルは高く、疑う余地はないため、活躍するまでは…時間が解決してくれるかもしれない…