未来のプレミアリーグ得点王? – リアン・ブリュースター

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ローン中のブリュースター スター候補生

マイケル・オーウェン以来にリバプールユース出身でプレミアリーグ得点王を争うことも夢ではないリアン・ブリュースター。2014年にチェルシーユースからリバプールユースに加入したストライカーは2017年に開催されたFIFA U-17ワールドカップでゴールデンブーツ(8得点)を獲得し、イングランドを優勝へと導いた。

チェルシーやアーセナル、ウエストハム、7歳の時点で複数のロンドンを拠点とするクラブからスカウトされる逸話を持ち、小さい頃から期待され続け、いままでは順調な成長を遂げている。

基本情報

名前:リアン・ブリュースター(Rhian Brewster)

誕生日:2000年4月1日

出身:ロンドン東部ダグナム

ポジション:フォワード

経歴:チェルシー → リバプール

180cm75kgのセンターフォワードは、得点嗅覚に非常に優れる。快足を飛ばして、ゴール前に入り込んでシュート。自らドリブルで持ち込んで、シュート。ペナルティエリア外からのロングシュート。右足から繰り出される多彩なシュートスキルは同世代では抜きに出ている。

スペースがあれば、持ち前のスピードで相手の裏に抜け出し、ダイナミックな動きで攻撃にリズムを加える。ドリブル好きで、1on1で相手を置き去りにする場面も少なくない。サディオ・マネのように、90分守備にも奔走できる体力はまだ持ち合わせていないものの、手を抜くことなく攻守の切替もきっちり行い、守備面でのしつこさも有している。

スティーブン・ジェラードも認める逸材

リバプールU18時代には、クラブレジェンドのスティーブン・ジェラードから指導を受けた経験もある。監督として率いたジェラードもブリュースターを高く評価していた。

「ポテンシャルと能力に疑いの余地はない。これまで通りのハードワークと執拗に繰り返すランニングを続けられれば、相手ディフェンダーを困らせるストライカーになるし、もっと上を目指せるだろう。」

キャラクターとしては、陽気な性格の持ち主で、ムードメーカー。タイプだけで言えば、アレックス・オックスレイド=チェンバレンに近い性格を有しているように思える。ほんとにサッカーが好きそうにプレーし、ピッチ上でも感情を表現する。

今シーズン前半戦、カラバオカップを中心に複数試合にトップチームの一員としてフル出場。期待された得点能力は影を潜め、裏への抜け出しなどもあまり目立たず、大きなインパクトを与えるまでには至らなかった。ユース世代から殻を破らなければならない時が来た。ただ、リバプールには強力な前線の3人に加え、オリギや南野、シャキリが控えにいる状態で、カップ戦もないので、試合に出られない。

環境を変え、再出発

今年1月、ブリュースターは試合経験を積むため、さらに飛躍を迎えるためローン移籍を選択する。移籍先はチャンピオンシップのスウォンジー・シティAFC。かつてパスサッカーでプレミアリーグを席巻したことは記憶に新しい。

移籍後は順調に試合出場を続け、現時点で12試合出場。6ゴールを決め、平均7.03点の評価(whoscored.com参照)を得ており、まずまずの活躍を見せている。前半戦チェルシーでブレイクしたタミー・エイブラハムやメイソン・マウントが昨季チャンピオンシップで活躍し、プレミアでもチームに貢献しているように、半年間での経験をキッカケに変えて欲しい。

相手にスペースを消された場面での打開力が専らの課題だろう。個人の能力アップだけではなく、味方とのパス交換からの抜け出しなど、スピードやドリブルだけに頼らない仕掛けパターンを身につけたとき、トップチームでの出場機会をより多く得られるだろう。

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