ウェールズ・レクサム生まれ急成長中の右サイドバック – ネコ・ウィリアムズ

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Neco defending スター候補生

6歳からリバプールユースで育つノン・スカウサー。各カテゴリーを順調に駆け上り、いまでは世界有数の右サイドバックに成長したトレント・アレクサンダー=アーノルドの控え候補に名乗り出た期待の若手。2020年6月24日、4得点で勝利したクリスタルパレス戦で74分に途中交代で出場し、これがプレミアリーグデビューとなった。

最近ネコの父親リー・ウィリアムズが、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)加入の可能性もあったことを明かしており、リバプールとマンU両チームのトレーニングに参加したネコがリバプールを選択した。ちなみに弟のキーランも8歳のときにリバプールユースに加入している。

基本情報

名前:ネコ・ウィリアムズ(Neco Williams)

誕生日:2001年4月13日

出身:ウェールズ レクサム

ポジション:右サイドバック、左サイドバック

経歴:リバプール

2年前まではキ=ヤナ・フーフェルが右サイドバックの序列で上位に位置していた。それが今シーズンはネコ・ウィリアムズがその順位をひっくり返した。カラバオカップやFAカップで安定的なパフォーマンスを披露し、クラブワールドカップでもメンバーに含まれていた。

プレミアリーグ再開後、ジョーンズとエリオットと一緒にトップチームに帯同。来シーズンのテストも含め、右サイドバックおよび左サイドバックで出場機会を得ている。3兄弟(ジョーンズ、ウィリアムズ、エリオット)の中で、最もスタメンに近い存在だと思っている。

粘り強いディフェンス

トレント・アレクサンダー=アーノルドのキックは世界でも最高峰だ。前線へのロングボール、サイドチェンジ、クロス、フリーキックと様々な蹴り方で、精度の高いパスを繰り出す。そんなトレントの弱点…それはディフェンス。今シーズンは特に軽い印象を受ける。

ネコ・ウィリアムズなら、守備の綻びは少ない。相手選手が嫌がるほどの粘り強いディフェンスをこなし、幾度のアップダウンも厭わない。運動量も非常に豊富で、スプリントスピードも申し分ない。アジリティも高く、右サイドでバトルを繰り広げる。

プレースタイルは、エバートンのシェイマス・コールマンに近い。一生懸命さ満点のプレーで、ファンの心掴む。激しいアップダウンで、守備では相手を苦しめ、攻撃面ではクロスを供給する。自らドリブルで仕掛けることもでき、相手ゴール前まで攻め上がる積極性を有している。

経験の蓄積と攻撃面での改善

守備だけを考えると、トレントよりも能力値が高いウィリアムズだが、こと攻撃では雲泥の差。リバプールのサイドバックは異常なほどに優秀。高い精度のクロスを左右から供給し、ゴールを演出したかと思えば、するどいサイドチェンジでカウンターの起点となる。

カップ戦でも何度となくクロスを上げる機会のあったウィリアムズだが、やはりその質はまだ高くない。ピンポイントで合わせるクロスを期待するのはまだ荷が重すぎるだろう。さらには、右ウインガーであるサラーとの関係値を深めることも急務。サラーの動きを見ながら、ポジショニングを調整していく。ここは経験値が必要になる。

運動量が多く、激しい守備が持ち味であるあるが故、飛び込みすぎる場面も目立つ。結果、簡単に躱されてピンチを招く。トップレベルの選手たちとの対戦を通じて、自分が届く範囲を完全に理解した上で、どこで飛び込むべきなのか、また相手にキープさせるのかを試合を読むチカラを身に着けられれば大化けする可能性がある。

このあたりはプレミアリーグでの経験と、ファン・ダイクなどトップレベルのディフェンダーから学べることも多いだろう。そして、クロスの質はトレントやロバートソンから。チーム内に最高級のお手本がいるため、そこから謙虚に学び続けると、数年後ウェールズ代表不動の右サイドバックになってくれるはずだ。

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