“プロフットボーラー” 兼 “タトゥーアーティスト” – リバプール愛あふれる元デンマーク代表ダニエル・アッガー

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daniel aggerレジェンド

デンマークにある小さな町ビズオウアで生を受けたダニエル・アッガーは、コペンハーゲンに本拠地を構える強豪ブレンビーのアカデミーに加入後、順調にステップアップし、同クラブでプロデビューを果たす。ラファ・ベニテスに見出され、21歳と若くしてリバプール移籍。一時バルセロナ移籍も噂されたが、残留を決意し、長年に渡り最終ラインを支え続けた。

基本情報

名前:ダニエル・アッガー(Daniel Agger) 

誕生日:1984年12月12日

出身:デンマーク ビズオウア 

ポジション:センターバック 

経歴:ブレンビー→リバプール→ブレンビー

リバプールにおける成績 05/06 – 14/15 試合数:232|出場時間:19.274分|ゴール:14|アシスト:8

完成された現代でも通用するディフェンダー

ブレンビーで活躍を評価され、3シーズン連続デンマークの最終週若手選手賞を受賞したダニエル・アッガーは、貴重な左足のセンターバックとして、リバプールレジェンドのひとり、ジェイミー・キャラガーとコンビネーションで強固な守備陣を形成した。

インテリジェンスやパワー、パス精度、高さ、ロングフィードなど現代のセンターバックに求められる要素を兼ね備え、たまに見せる豪快なロングシュートは魅力のひとつである。スピードがないため、裏に抜け出した相手への対応などには苦戦した印象があるが、それでも適切なポジショニングでうまくカバーし、足の速い選手へも見事に対応した。

かつてリバプールでキャプテンを務め、同じくセンターバックとして黄金時代を支えたアラン・ハンセンもダニエル・アッガーの高いポゼッション能力を絶賛し、理想的なセンターバックであると称えていた。

「もしトップクラスのセンターバックに必要な要素10個を洗い出したら、アッガーは10個中9個を兼ね備えており、すべてが高いレベルにあるよ。」

バルセロナへの移籍拒否…KOPから愛される存在へ

プレミアリーグならびにチャンピオンズリーグで着実に力を身に付け、実績を残してきたデンマーク代表DFを強豪クラブが放っておくわけがない。2013年には金満クラブへと変貌を遂げたマンチェスター・シティを始め、多くのトップクラブが興味を示し、中でもバルセロナが獲得を熱望し、連日報道を賑わせていた。

1500万ポンド(約24.2億円)にも上る5年契約のオファーが届き、スペイン移籍が高まりを見せていた。しかし、ダニエル・アッガーは過熱する報道を他所に、リバプール首脳陣に対して、移籍する気持ちがないことを伝えた。そのため、クラブが放出を望まない限りは、移籍が実現しない運びとなり、最終的にはアンフィールド残留が決定し、サポーターを喜ばせた。

スティーブン・ジェラード同様、移籍が近づいたものの、残留を決めた男気がリバプールでの人気を高める結果となった。のちに、バルセロナへ移籍することもできた事実を認めた上で、リバプールの街への愛着やチーム状況を理由に残留を選択した決断を後悔していないと、インタビューに応えている。一方で、スペイン生活も気に入っていただろうねと語っている。

度重なる怪我と痛みにより、早すぎる現役引退

アッガーのキャリアが怪我との戦い、そのものだった。2008年頃から中足骨の負傷や腰ヘルニアなど様々な怪我を発症し、フルシーズンを戦い抜くのが非常に困難であった。2012-13シーズンにプレミアリーグ35試合出場したとき以外、30試合以上出場したシーズンがない。監督の好みでスタメンを外れる時期はあったが、負傷により出場機会は制限されてきた。

度重なる負傷による痛みの中で、厳しい試合に臨むダニエル・アッガーが徐々に痛み止めを過剰に接種していくようになる。スポーツ選手の宿命か、試合に出たいと強く望む気持ちが1日に3回も鎮痛剤を摂取するほどになり、痛みに耐えながらもリバプールでの試合数を伸ばしていく。そんな姿を微塵も感じさせず、見事なプレーを披露するのは、さすがプロフェッショナルだ。

ただ、徐々に激しい試合と薬の過剰摂取の生活が、身体を蝕んでいく。マーティン・シュクルテルの台頭に加え、若手DFママドゥ・サコがリバプール入団。加齢と怪我によるパフォーマンスの低下が相まって、2014年に母国デンマークへの移籍を決断した。それからわずか2年、31歳で衝撃の現役引退を発表することとなる。

戦術理解度の高い、現代的なセンターバックの身体はデンマークに戻っても、復活することはなかった。多くの鎮痛剤に蝕まれた結果、現役生活を早く終えることになった。現役時代から数多くのタトゥーを体に刻んできたが、引退後はタトゥーアーティストとしても活躍。リバプールレジェンドマッチなどにも参戦し、いまだに衰えないリバプール愛を発信し続けている。

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