アトレティコ・マドリードがリバプールFWロベルト・フィルミーノ獲得に向けて、約71.5億円を準備か?

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Liverpool have reportedly slapped a €55 million price tag on Roberto Firmino amid interest from La Liga outfit Atletico Madrid 移籍

今季ラ・リーガで首位をひた走るディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコ・マドリード。元アルゼンチン代表MFが監督に就任して以来、バルセロナやレアル・マドリードと三つ巴の戦いを繰り広げており、資金力の圧倒的な差を弾き返して、リーグ戦でもヨーロッパ大会でも健闘している。ルイス・スアレスを獲得した今季は、開幕から好調を維持しており、現時点で順位表のトップに座してる。

一昨年のポルトガル代表FWジョアオ・フェリックス、昨年のルイス・スアレスに続けて、前線強化を狙っている。元々強固な守備陣に加えて、ヤン・オブラクが長い手足で相手のシュートを弾き続ける。中盤の選手たちは運動量が豊富で、90分間プレッシングを実行でき、攻守に貢献する。シメオネ監督を体現するかのごとく、熱く激しいサッカーを堅実に遂行できるチーム。

歴史的に、アトレティコは優秀なフォワードを生むクラブである。かつてリバプールでも活躍した神の子フェルナンド・トーレスや元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン、先日マンチェスター・シティ退団を発表したセルヒオ・アグエロに加え、フランス代表の攻撃陣の要アントワーヌ・グリーズマン。さらには、ラダメル・ファルカオやジエゴ・コスタ…数々のストライカーを輩出してきた。

ポルトガルの将来を担うであろうフェリックスに関しては、まだ21歳であり、クリスティアーノ・ロナウドと並ぶレベルに達するだけのポテンシャルを有している。一方で、スアレスはすでに34歳で、ピークを過ぎている。活躍しているとはいえ、衰えは隠しきれない。今冬にはリヨンからフランス人FWムサ・デンベレを半年間のローンで獲得しているが、フィットしているとは言い難い出来である。

『El Gol Digital』が報じた内容によれば、リバプールはアトレティコ・マドリードから届いたロベルト・フィルミーノへのオファーを断った。提示金額は5500万ユーロ(約71.5億円)だったようだが、ユルゲン・クロップ監督はブラジル代表FWを中心選手だと考えており、放出する必要性を感じていない。

ゴシップ紙が報道した移籍情報であり、信頼には値しない。実際に具体的なオファーが届いたかすら曖昧のまま。それでも、昨年チャンピオンズリーグでリバプールを破ったスペインの強豪は、ストライカー探しに躍起だ。先日にはウルグアイ代表FWの退団も報じられ、デンベレも返却濃厚。前線の枚数が足りなくなる可能性もあり、様々なプレーヤーをピックアップしていても不思議ではない。

ディオゴ・ジョッタの加入による前線ポジションの競争激化、さらには自身の得点力低下により、たびたび批判の的になっているフィルミーノ。クラブOBジェイミー・キャラガー氏も非難する得点数の低さは、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズから完全移籍してから好調を維持するポルトガル代表FWと比較され続けている。怪我での離脱から復帰した後もクラブと代表ともに得点をあげており、得点感覚は健在。

“フィルミーノ・ロール”とも言われる他のストライカーに真似できない役割を担い、得点以外での貢献も高い評価を受けるだけに、ゴール数だけで批評されるのは本意ではない。それでも、フォワードであり、数字を残さなければいけないというジレンマに陥っている。しかし、依然として重要な選手であり、モハメド・サラーやさディオ・マネが持つ本来の姿を発揮するためには、彼の存在は欠かせない。

現時点でリバプールにブラジル代表の放出は頭になく、今回の報道はあくまでガセネタ。モハメド・サラーにも移籍の噂が出ており、ディボク・オリギやシェルダン・シャキリらの退団は避けられず、前線の枚数が少なくなる。ハーヴェイ・エリオットがローン移籍から戻ってくるとはいえ、シーズンを戦い抜くためには、さらなるストライカーを手に入れたいところ。

今夏はバックアップ陣の入れ替えに留まることが予想され、それ以上のシャッフルは考えにくい。ベルギー代表とスイス代表の放出で得た移籍金で、もう一枚ストライカーを補強するはず。負傷者に悩まされた今シーズンから復活を遂げるためにも、フロントスリーの復興と世代交代を同時に進めなければいけない。来シーズンは、今後数年間を占うシーズンになるかもしれない…

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