昨年末から度々リバプールからの関心が報道されてきたポルトガル代表MFレナト・サンチェス。今夏はイヴ・ビスマ(ブライトン)やユーリ・ティーレマンス(レスター・シティ)らの陰に隠れていたが、EURO2020での活躍によりふたたび獲得リストの最上位へと浮上。
昨シーズンは国内で無類の強さを誇ったパリ・サンジェルマンを破り、リーグ・アンの頂点に輝いた。バイエルン・ミュンヘンでの不遇の時代に終焉させ、キャリアをいまいちど軌道に乗せた同選手は、豊富な運動量と強靭なフィジカルで中盤にダイナミズムをもたらす。
オランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムの退団により、中盤でのプレッシングや激しさを失ったリヴァプールには最適なプレーヤーだと言える。サポーターの間でも待望論が巻き起こる中、ポルトガル人ジャーナリストであるペドロ・アルメイダが自身のインスタグラムで興味深い内容を投稿した。
リヴァプールは元バイエルン・ミュンヘンMFが求める契約に応じ、リールが設定する移籍金を支払う準備を進めているようだ。MFレナト・サンチェスはプレミアリーグ上陸を希望している。しかし、ユベントスも獲得を諦めておらず、4000万ユーロ(約52億円)を用意している。現時点ではリヴァプールが獲得レースの先頭を走っている。
ほかにもアーセナルが関心を示すかつての神童。フランスの地で復活したキャリアに加えて、EURO2020での印象的なパフォーマンスがヨーロッパ各国のビッグクラブを動かした。ドイツ王者に在籍時代、失敗終わったスウォンジー・シティでのレンタル移籍を過去の遺物にするタイミングが来ている。
真実の報道であれば、リヴァプールにとって朗報だ。中盤のダイナモは23歳と長いサッカー人生が待ち受けており、長きにわたりアンフィールドを歓喜させるだけのポテンシャルを潜めている。ただし、あくまで関心レベルであり、具体的な交渉までは行っていない。
リヴァプール、もしくはリールからの正式発表があるまでは、ポルトガル代表MFに限らず安心はできず、移籍市場は動き続けている…