トッテナム・ホットスパーとリバプールが獲得を狙うと伝えられるACミランMFフランク・ケシエ。この夏はコートジボワール代表の一員として、東京オリンピックに参戦。強靭なフィジカルに加えて、豊富な運動量を活かしたダイナミズムで中盤を支配する。
2017年にアタランタから2年間のローン移籍でACミランに加入すると、2019年には完全移籍へ移行。これまで184試合30ゴール15ゴールと見事な数字を残しており、チェルシーから加わったティエムエ・バカヨコと競争しながらも、今季も主力として活躍が期待される。
24歳のコートジボワール代表MFは、契約延長問題に揺れている。『Gazzetta dello Sport』によれば、来年6月に契約満了となる同選手に対して、650万ユーロ(約8億4500万円)にも及ぶ金額での契約をオファーしたものの、選手側はこのオファーを拒否している。
同じ報道の中で、フランク・ケシエは800万ユーロ(約10億4000万円)+ボーナス200万ユーロ(約2億6000万円)を求めているようだ。クラブの提示額とは大きな開きがあり、この差を縮めるのは容易なことではない。
このままだと、来年1月にはクラブの許可なしで他のクラブと交渉を行える。そして、フリーでの移籍を容認することになってしまう。ACミランは今夏GKジャンルイジ・ドンナルンマを無料で手放しており、2年連続で主力級をフリーで放出したくない。
一方、獲得を目指すとされるトッテナムやリバプール、パリ・サンジェルマンらにとっては好機。移籍金をかけずに、世界でも屈指のミッドフィルダーを補強できるチャンスであり、契約を勝ち取るための競争は激化するだろう。
契約延長に向けた交渉もまだまだ始まったばかり。今後も妥協点を探るためにも継続的に話し合いが行われる予定。現実的に交渉決裂となれば、3チーム以外にも興味を示すクラブは増えるはずで、コートジボワール代表MFの新天地には注目が集まる…