『奇跡のボールボーイ』オークリー・キャノニアが急成長中…マイケル・オーウェン以来のアカデミー生まれゴールスコアラーになれるか?

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The Miracle Ball Boy: Oakley Cannonier is on the rise... He could be the first Academy goal scorer since Michael Owen スター候補生

2018/19シーズン、チャンピオンズリーグを制覇したリヴァプール。ベルギー代表FWディボク・オリギがシンデレラボーイとして持て囃される中、バルセロナを大逆転の末に下した準決勝の試合で注目された人物を覚えているだろうか?

コーナーキックを獲得したリヴァプールDFトレント・アレクサンダー=アーノルドが素早く蹴り込むと、準備が間に合わなかったバルセロナ守備陣の意表をつき、ペナルティエリアにいたディボク・オリギが瞬時に反応しゴールを奪取。劇的な形での決勝点は、いまでも語り草になっている。

この瞬間に、ヒーローが生まれた。イングランド代表DFにすぐさまボールを渡し、クイック・コーナーキックの選択肢を与えたのが、当時ボールボーイを務めていたオークリー・キャノニア。的確な対応には、現在ASローマを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が称賛の声をあげたほど。

「ボールボーイは、選手たちが迅速なスローインをしたい気持ちを理解しなければいけない。ボールを早く渡す必要がある。ゴールキック、ゲームのテンポ…ボールボーイも良い試合の一部になり得る。」

「私もボールボーイだったし、トップクラスのボールボーイだった。選手たちがコーナーでどこにボールを置いて欲しいかまで把握していて、彼らはボールに触る必要すらなかったよ。」

「本物のサッカークラブでは、すべての詳細が重要。この試合において、彼はとても賢かったね。」

U-12カテゴリーのときに、地元リーズ・ユナイテッドから加入したオークリー・キャノニア。昨シーズンにはリヴァプールU-18に昇格し、8試合で4ゴールを挙げた期待の有望株に成長。優れたボールコントロールに加えて、落ち着いた得点感覚を併せ持つフォワードは、今年7月に初めてのプロ契約を締結している。

ボールボーイとして注目されてから早2年。U-18カテゴリーを代表する選手に躍り出た同選手は、今季さらに得点への嗅覚に磨きをかけた。U18プレミアリーグではわずか6試合にも関わらず、すでに11ゴール奪っており、フォワードの役割を忠実に全うしている。

UEFAユースリーグでも出番を得ており、さらなる飛躍が期待される。同じくアカデミーの逸材ジェームズ・バラギジとの連携から奪ったこのゴールはお見事の一言。今後の試合でも得点数を重ねてくれるはずだ。

コーチ陣からはプレースタイルが似通っていることもあり、かつてリヴァプールで輝きを放ったブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョと擬えられている。

18歳のハーヴェイ・エリオットがトップチームでレギュラーを張り、16歳FWカイデ・ゴードンもカップ戦などで出場している。若き才能たちが続々とチャンスを与えられるチーム状況において、オークリー・キャノニアにも近くトップチームでのベンチ入りの機会が巡ってきても不思議ではない。

前線補強を目指すリヴァプールおよびユルゲン・クロップ監督だが、マイケル・オーウェン以来のアカデミー出身のゴールスコアラーになり得る才能に目を向けても面白い。まだまだ若く経験不足は否めないが、スコアリングレコードは驚異的で、リーグカップ戦などで試してみるのもアリだろう。

将来的にボールボーイではなく、プレーヤーのひとりとしてピッチでチームを引っ張り、7度目となるヨーロッパの頂点に輝くドラマに出来そうなストーリーが紡がれる大いなる可能性を秘めている…

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