マンチェスター・シティやマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーらがライバルクラブが大型補強で戦力を強化する中、リバプールはRBライプツィヒからフランスU-21代表DFイブラヒマ・コナテ獲得に留まり、主力組との契約延長と余剰人員の整理に力を注いだ。
サポーターにとっては物足りない夏になったリバプールだが、ジョルジニオ・ワイナルドゥム退団に伴う新たなミッドフィルダーや、フロントスリーの世代交代に対応するための若きストライカーなど多くのプレーヤーたちにアンフィールド移籍が取り沙汰されている。
日々新たな噂が上がっては立ち消える。そして、驚きの補強プランが浮上してきた。『Football Insider』によれば、同クラブはリーズ・ユナイテッドの主力トリオに関心を示している。彼らの名前は、カルヴァン・フィリップス、ハフィーニャ、イラン・メリエ。
昨シーズンは昇格したばかりにも関わらず、守備面では脆さも露呈しながらも、全員攻撃でサッカー界に旋風を巻き起こし、プレミアリーグで堂々の9位フィニッシュ。昇格組の中で唯一トップリーグに残留したが、今季は7試合でわずか1勝と苦戦を強いられている。
他方、選手個々では評価を高め続けている。イングランド代表MFカルヴァン・フィリップスは、フル代表で定位置を確保し、今夏のEUOR2020でも準優勝に大きく貢献。中盤で動き続け、絶え間ない献身性は攻守に安定感を与え、正確なロングフィードでチャンスも作り出す。
ハフィーニャはプレミアリーグ初挑戦ながらも、高い適応性を発揮。試合終了まで走りきる走力が求められるクラブにおいて、守備面でも戻りつつも、攻撃において抜群のスピードとテクニカルなドリブル、力強いシュートも兼ね備えており、ブラジル代表にも招集されるほどに成長。
若き守護神イラン・メリエは、昨季の開幕戦から正GKに任命されると、リーグ戦35試合に出場。線の細さからは考えられないパワフルなシュートストップは、最後の塞としてゴールマウスを守り切る。足下の技術も確かで、最後尾からの繋ぎにも力を発揮している。
モハメド・サラーの後継者を狙うリバプールは、今夏の移籍市場でリーズ・ユナイテッドFWハフィーニャに関心を寄せていた。カットインでゴールも狙えるウインガーは、カウンター時にも先頭を走れるだけのスピードを持ち、フロントスリーの後釜に最適な人材と言える。
フランスU-21代表GKメリエは、今夏クラブと契約延長したばかりで、マルセロ・ビエルサ監督のお気に入り。易々と放出を容認するわけもなく、チームの中心である地元出身MFフィリップスも然り。移籍を実現するには、多額の移籍金が必要となるだろう。
財政面で潤沢な資金を持たないリバプールにとって、3枚取りは非現実的。ハーヴェイ・エリオットやカーティス・ジョーンズらが台頭している中盤の補強は急務とは言えず、クイヴィン・ケラハーが控えるゴールキーパーも同じ状況と言えよう。
可能性だけで推測すれば、ブラジル代表FWが最も移籍に近しい。ただし、獲得に失敗している背景もあり、簡単な交渉ではないことは間違いない。エランド・ロードからアンフィールドに活躍の場を移す選手は現れるのだろうか…?