ポルトガルに生まれ、家族とともにイングランド移住。2014年からフラムFCでサッカー選手として成長を遂げ、昨シーズン終盤のチェルシー戦でトップチームデビューを果たす同時に、プレミアリーグデビューも達成。
チャンピオンシップに降格した今季は、開幕からスタメンに定着。怪我の影響もあり6節以降の出場ができていないが、19歳の攻撃的ミッドフィルダーへの信頼は厚い。『Football League World』によれば、抜群のポテンシャルを有する若き逸材を獲得すべく、リバプールが関心を示している。
現行契約は2022年6月末まで。来年の夏、さらに言えば来年の頭から他のクラブと交渉が可能となり、同じくフラムから獲得したイングランドU-21代表FWハーヴェイ・エリオットの再現を狙っている。
キレのあるドリブルに加えて、前線への推進力も抜群。スプリントを繰り返し行えるだけの走力を持ち、左右のウイングでもプレーができる柔軟性は魅力的。ホームグロウン制度にも対応できるプレーヤーであり、バックアップとしてもチームに迎え入れたい。
近年、リバプールは若き才能への積極的な投資を惜しまない。カイデ・ゴードンやマテウス・ムジアロウスキー、マルセロ・ピタルーガらを獲得。今年の夏には、ニューカッスル・ユナイテッドからイングランドU-18代表MFボビー・クラークを補強している。
主力組がベテランの域に差し掛かっているリバプールだけに、世代交代は必須。前線陣もロベルト・フィルミーノやモハメド・サラー、サディオ・マネらプレミアリーグを引っ張ってきたフォワード陣も30歳超え、もしくは30歳を目前にしている。
マンチェスター・シティやマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーらのライバルクラブに比べ、資金力に乏しい。アカデミー選手の成長への投資を推し進める一方で、国内外から移籍金があまりかからない若手選手の獲得を活発化させている。
ただし、所属するフラムは契約延長に自信をのぞかせており、同選手と交渉を続けている。それでも、公式発表はまだ。チャンピオンシップで2位と好調なクラブとともに1年でのプレミアリーグ復帰を目指すか、別のクラブでさらなる成長を誓うか…選手の動向には注目が集まる。