スペイン代表MFダニ・オルモ獲得レースは、バルセロナとリバプールとの一騎討ち?

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Spain midfielder Dani Olmo in race with Barcelona and Liverpool 移籍

バルセロナ・ユース育ちで、完全移籍したクロアチア屈指の名門ディナモ・ザグレブで頭角を現した異色のスペイン代表MFダニ・オルモ。今年のオフはEURO2020に加えて、東京オリンピック参戦と過密日程な夏を過ごし、来年の夏に行われるカタールW杯での活躍に期待が集まる。

夏のフル稼働の影響か、今シーズンは筋肉系のトラブルでブンデスリーガでわずか4試合のみ。スタメンは2試合に留まっており、ここまで不本意なシーズンを送っている。所属するRBライプツィヒも苦戦を強いられており、首位バイエルン・ミュンヘンにすでに10ポイント差を付けられている。

しかし、昨シーズンはチャンピオンズリーグやDFBポカール含めて、46試合7ゴール12アシストと存在感を発揮し、自らの価値を示した。EURO2020でも準決勝イタリア代表戦では、前線でボールを収め、スペイン代表の攻撃の中心を担い、印象的なパフォーマンスを披露した。

23歳の新進気鋭なスペイン代表MFは、攻撃的ミッドフィルダーを本職としながらも、両ウイングやセカンドストライカー、センターフォワードと様々なポジションでの万能性を持つ。ドリブルやスルーパス、テクニック、シュートセンスなど前線の選手に必要な能力をもれなく兼ね備えている。

『El Nacional』によると、同選手の去就がににわかに騒がれており、古巣バルセロナの再建を託されたシャビ監督はドイツでプレーする元バルセロナMFの帰還を望んでいる。しかし、リバプールも獲得を熱望しており、バルセロナとリバプールでの争奪戦が展開されている。

4200万ポンド(約58.8億円)が移籍金として設定されているとも言われる元ディナモ・ザグレブMFは、リバプールにとってフィリペ・コウチーニョ退団以降、最適な人材を発掘できていない攻撃的なミッドフィルダー候補として魅力的な人材だ。

両ウイングでも使えて、センターフォワードでもボールをしっかりと展開できる。大柄で屈強なセンターバックも多いプレミアリーグで最前線で通用するかは未知数だが、後任探しに難航しているブラジル代表FWロベルト・フィルミーノの後釜に据えることもできなくはない。

得点とアシストの両面でチームに貢献でき、献身性も持ち合わせる。他方で、若きリバプールMFハーヴェイ・エリオットがリハビリに励んでおり、負傷する前までのパフォーマンスから期待値は高まっている。

カーティス・ジョーンズが少し伸び悩み、最近は多くの怪我に悩まされている。ナビ・ケイタも負傷癖が今季も抜けず、アレックス・オックスレイド=チェンバレンも調子が上がりきらない。チアゴ・アルカンタラも実質の活動は約半年間のみで、実力を見せつけるまでには至っていない。

今シーズンのチェルシー戦では、相手選手がひとり少ない中、引かれた守備網の突破に苦労した。ファイナル・サードでの崩しは近年の課題であり、フロントスリーを活かせるミッドフィルダーの必要性が叫ばれている。

古巣でプレー経験のあるバルセロナが一歩リードしている印象も受けるが、ダニ・オルモは面白い選択肢と言える。RBライプツィヒとの契約は2024年までと、来年の夏には契約延長するかしなか議論が飛び交う時期を迎える中で、敏腕SDマイケル・エドワーズの後任ジュリアン・ウォードが難しいタスクに挑むかもしれない…

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