カタールW杯出場権をかけて争ったヨーロッパ予選で、EURO2020を制覇したイタリア代表を抑えてグループ首位通過。W杯への出場権を手に入れたスイス代表の中盤を無尽蔵のスタミナで走り回り、攻守両面で存在感を発揮したのが、ボルシア・メンヒェングラートバッハに所属するMFデニス・ザカリア。
所属クラブとの契約は2022年6月末までと、契約満了が迫っており、来年1月および来夏での移籍を伝える報道が飛び交っている。ジョルジニオ・ワイナルドゥム退団以来、中盤での強度が減っている印象も受けるリバプールも、強い関心を示していると言われる。
ブンデスリーガでの出場試合数は120試合を数え、11ゴール8アシストと見事な成績を残す。スイス代表でも40キャップを誇り、2022年11月21日から12月18日にかけて開催されるワールドカップでも活躍が期待される。
『Gazzetta Dello Sport』によれば、同選手の獲得レースは過熱しており、数多くクラブが参戦。そんな中、リバプールは獲得に向けて猛プッシュしており、争奪戦の先頭をひた走っている。
来年の夏にはフリートランスファーでチームに迎えられ、ライバルに比べて潤沢な資金力を有していないリバプールにとって、お財布に優しいターゲット。オランダ代表MFを”0円”で手放した悪夢を乗り越え、同じく無料で中盤の有望株を獲得したいところ。
同紙は来年1月の移籍市場での獲得も示唆しており、移籍金は850万ポンド(約11.9億円)程度。ただし、正確な金額なのかはわからず、ボルシアMGとリバプールの評価額に違いがあるかもしれない。リーグ戦11位と苦戦するボルシアMGは後半戦の盛り返しを狙っており、主力を手放すことを躊躇う可能性も伝えている。
リバプールにとっては、十分に支払えるだけの金額であり、早めに中盤のダイナモを加えるプランも考えられる。しかし、半年待てば移籍金がかからない選手で、ミッドフィルダーの枚数は揃っていることもあり、わざわざ時期を早めて獲得に乗り出す可能性は低いと言わざるを得ない。
はたして、リバプールはスイス代表の中心を担うミッドフィルダーに対して、アンフィールドへの移籍を促せられるだろうか…?