カラバオ・カップ準々決勝レスター・シティ戦で “起死回生ゴール” リバプールFW南野拓実が試合前に語っていたこととは?

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What Takumi Minamino had to say before the Carabao Cup quarter-final against Leicester City 試合

リバプールに在籍する日本代表FW南野拓実は、今季カップ戦で手が付けられない存在になっている。昨日のレスター・シティ戦は前半に3点を決められ、1点返したものの重苦しい展開が続く中、日本代表FWのアシストから波に乗るディオゴ・ジョッタのゴールで1点差に詰め寄る。

しかし、同点弾がなかなか奪えない。アンフィールドで負けは許されないチームは、最後の最後に値千金の同点ゴールを奪取。ジェームズ・ミルナーのクロスを巧みな胸トラップでコントロールした南野は、ゴール右隅に丁寧に流し込み、スタジアムは歓喜の渦に巻き込まれた。

試合はPK戦に突入。レスターDFルーク・トーマスのシュートをGKクィービーン・ケレハーが止めたものの、同点弾を挙げた南野がPK失敗。それでも、若きGKの集中力は切れず、6人目ライアン・バートランドを止め、リバプールが勝利を手に入れた。準決勝へ進出し、次なる対戦相手はアーセナルに決定された。

準々決勝でも得点を決めた日本代表FWは、カラバオ・カップでは3試合連続で得点を奪っており、長らくリバプールで活躍した元チェコ代表ウラジミール・シュミツェルの記録に並んだ。

イングランド移籍以来、なかなか得点できずに苦しみ、強力すぎるフロントスリーの高い壁に何度も弾き返されてきた。献身的なディフェンスを買われて、中盤での起用も多いが、アフリカネイションズカップでチームを離れるモハメド・サラーやサディオ・マネの代役だとしても、フォワードとして結果を残す準備が出来ていることを改めて示した。

劇的ゴールを奪った試合から遡ること数時間前。公式マッチデイ・プログラムに登場した南野拓実はカラバオ・カップに手応えを感じている様子で、さらなる活躍を誓っていた。準決勝でも得点力を発揮し、決勝戦にチームを導けるだろうか。

「カラバオ・カップでは、より多くの出番をもらっており、大きなチャンスだ。」

「何ができるかを示し、自らを証明する良い機会だし、チームの勝利に貢献できればうれしい。これからも同じようなことを続けていきたい。」

2020年1月にリバプールに加入。RBザルツブルク在籍時代、チャンピオンズリーグ・グループステージで強豪相手に見せつけた見事なパフォーマンスがきっかけと言われ、世界でも有数のメガクラブ移籍が実現した。

オーストリアで5年間過ごした元セレッソ大阪FWは、かねてからプレミアリーグでのプレーを夢に見ており、他にも複数クラブが関心を示す中で選んだリバプールでの新生活は、コロナの影響で満喫とまで至らないが、イギリスのライフスタイルにも馴染んでいるようだ。

「このクラブでは、とてもいい時期を過ごしている。リバプールでプレーすることは、子供の頃から夢だったし、リバプールの試合はよく見ていた。プレミアリーグは日本でも人気のあるリーグだね。」

「このリーグでのプレーが夢のひとつでもあったので、本当に楽しく過ごしているし、もっと貢献したいと思ってます。」

「雨や曇りは多いけど、それはそれでいい。イギリス料理で好きなのは、フィッシュ・アンド・チップスだね。街の雰囲気もとてもいい。新型コロナの関係で、まだイングランドを知る機会が少ないけど、これからもっと好きなところを見つけ出したい。」

イギリスの雰囲気には満足している同選手だが、ピッチ上では満足のいくほど出番を得られていない。有名なフロントスリーやポルトガル代表FWの存在を超えるためにも、昨シーズンの後半戦には、過去同じく日本代表DF吉田麻也もプレーしたサウサンプトンで武者修行。

加入直後はゴールを決めるなど鮮烈なデビューを飾ったが、徐々に出場数は減っていき、レンタル移籍が大成功とは言えないものになってしまった。それでも、イングランド南部での経験を前向き捉え、リバプールでも活かせるように励む姿勢を忘れていない。

「プレミアリーグのスピードとパワーに慣れるために、試合に出ることは選手として重要だった。」

「リバプールに復帰してからは、サウサンプトンにレンタル移籍した経験がとてもよかったと感じている。ただし、もっと実力を発揮したいし、高いレベルでのプレー経験を生かしたい。」

「プレミアリーグではすべてがハイレベルだ。例えば、攻撃から守備への切り替えが比較にならないほど早いし、試合のスピードも格段に速い。すべてがハイレベルなので、それに慣れないとそのレベルに達することはできないね。」

カップ戦だけでなく、サラーやマネが離脱する期間には得るであろう多くのチャンスを活かし、プレミアリーグでもさらなる出場機会を得たいところ。ロベルト・フィルミーノも負傷から復帰し、コンディションを徐々に取り戻している。

若手にはハーヴェイ・エリオットやカイデ・ゴードンも虎視眈々とチャンスを伺い、”持ってる男” ディボク・オリギもバックアップに控える。熾烈なポジションを争いを勝ち抜き、フロント・ファイブが定着する時代は来るのだろうか…?

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