昨シーズンはセンターバックに負傷が相次いだリバプールにおいて、レギュラーとして穴を埋めたイングランド人DFナサニエル・フィリップス。脅威的な空中線の強さを持ち、必死なプレースタイルはサポーターから愛され、プレミアリーグ3位フィニッシュに貢献した。
しかし、フィルジル・ファンダイクやジョエル・マティプ、ジョー・ゴメスら主力センターバックが復活を遂げ、さらには、イブラヒマ・コナテを獲得し、ヨーロッパでも屈指のディフェンス陣を形成。フィリップスに付け入る隙がない状態が出来上がり、今季は3試合のみの出場に留まっている。
昨夏には契約延長を結んだ同選手だが、この冬の移籍市場では退団報道が頻繁に報じられてきた。ニューカッスルやウェストハム、バーンリーらが関心を示す一方で、リバプールが要求する移籍金にマッチするオファーを提示するクラブは現れなかった。
望んでいた形ではなかったものの、まずはプレー時間を確保し、市場価値を低下させないことを優先。リバプールは移籍期限ギリギリのタイミングで、”空中線モンスター” ナサニエル・フィリップスをチャンピオンシップで3位に付けるAFCボーンマスへのレンタル移籍が決定した。
プレミアリーグ復帰を目指す同クラブは、積極的な補強を敢行。フィリップス以外にも、ノリッジ・シティから若きイングランド人MFトッド・カントウェルらを獲得し、自動昇格圏内に食い込む姿勢を見せている。
新たなクラブで、初めてのインタビューに応じたナサニエル・フィリップスはクラブが掲げるアンビションに共感しており、モチベーションの高い同僚たちとともに、プレミアリーグ昇格を目指す姿勢を明らかにしている。
「関心は移籍市場を通じて徐々に高まっていき、クラブの野心についても興奮しており、確実にオプションだった。クラブについては良い話をたくさん聞いているし、これから始まることが楽しみだよ。」
「現時点で、サッカーにおいてプレー時間を確保するのが難しい時期を過ごしていた。選手としては、ここに来ることで、出場機会が得られると期待している。」
「確かに、試合に出られないのは辛いことだし、去年レギュラーを経験した後でも難しかった。」
「でも、他の場所でプレーする必要があることは分かっているし、この移籍がすべての関係者にとって好ましいものであることを願うよ。」
「このクラブには明確な目標があり、選手たちはみな、プレミアリーグでプレーすることを望んでいる。」
「僕らには共通の目標もあり、それを達成するために全力を尽くすつもりだ。」
Bournemouth media’s team
これまではリバプールの便利屋的な扱いで、出場機会が少なくても不平不満を表に出さずに戦い続けた。今後は自らのキャリアを上昇させていくことに集中する時期を迎えており、キッカケとしてチャンピオンシップで圧倒的なパフォーマンスを披露したいところだ…