短い期間で、ふたたびノリッジ・シティをアンフィールドに迎えて行われたFAカップ・5次ラウンド。カラバオカップ決勝から休み期間が少なく、バックアップメンバー中心に組まれたスタメンだが、安定したパフォーマンスを披露し、見事勝利を手に入れた。
1失点こそしてしまったものの、全体的なプレーぶりは合格点。モハメド・サラーやフィルジル・ファンダイクら主力メンバーの多くには完全休業が与えられ、ベンチ入りすらせず。さらには、タイラー・モートンが途中出場するなど、貴重なプレー時間を得られた。
FAカップでも準々決勝進出を決めたリバプールだが、そんな試合でマン・オブ・ザ・マッチに輝いたのは日本代表FW南野拓実。ディボク・オリギ、ディオゴ・ジョッタらとフロントスリーを形成した同選手は、前半に2得点を挙げ、久しぶりの出場で存在感を示した。
ハットトリックを達成できなかったことこそ残念だが、動きも機敏で、コンディションの良さを感じさせた。課題となっているフィジカル面も、ノリッジ・シティ相手とは言え強さを見せ、チーム内でふたたび評価を高めた。
ユルゲン・クロップ監督も日本代表フォワードの活躍ぶりを絶賛しており、カップ戦における貢献を称えている。しかし、驚きはないと強調しており、その信頼の厚さを改めて表明した形で、試合後のインタビューを終えた。
「彼はやってのけた。でも、驚かない。南野は信じられないような選手だ。」
「今夜の試合は、彼にとってリバプールでの最高の試合だったことは間違いないと思う。常に脅威であり、すべてのボールをキープするスーパープレーをした。」
「それに風が強い中で、浮いたボールでもそれをうまくコントロールしていたし、そういうことがとてもよかったよ。」
「驚きはない。それでも、印象に残るようなプレーをしてくれて、本当にうれしい。」
「彼がいなければ、準々決勝に進めなかったし、カラバオカップの決勝にも進めなかった。」
「スーパーな選手で、彼のパフォーマンスにはほんと満足しているよ。」
この試合では、右サイドバックとして起用され、終始安定したパフォーマンスを見せた元イングランド代表MFジェームズ・ミルナー。ジョーダン・ヘンダーソンがベンチに下がってからは、キャプテンマークを受け継いだ同選手もまた、2得点の日本代表フォワードを絶賛した。
「彼は素晴らしい男だ。ほんとに良い男で、非常に秀でた選手だよ。」
「彼は我慢強い。もちろん、リバプールではフィールドのあちこちでポジション争いが勃発しているが、彼はいつでも準備ができており、結果を出してくれる。」
「彼が得点するたびに嬉しくなるような、いいやつだ。」
「彼はひたすら尽力している。毎日毎日、彼はそのレベルにある。トレーニングでも素晴らしいし、何が起きても気丈で、彼を頼りにすることができる。」
「そして、出場するたびに重要なゴールを決め続けている。彼がこの2つのゴールを決めてくれて、本当にうれしいよ。」