この冬にリバプール移籍が決定していたフラムMFファビオ・カルヴァーリョ。書類が間に合わずに、一旦移籍の話が破談になったものの、その後も交渉を続けた両クラブは移籍金で合意。選手とも個人契約を結び、メディカルチェックにも合格し、シーズン中に移籍が決定していた。
フラムがプレミアリーグ昇格を懸けて、チャンピオンシップを戦っていたこと。さらには、リバプールもプレミアリーグ優勝を懸けて、マンチェスター・シティと熾烈な争いを繰り広げていた関係で、正式発表は先延ばしになっていた。
それでも、国内リーグが終了した先日、待ち侘びたポルトガルU-21代表MFの加入が正式に発表された。2022年7月1日からリバプールの選手となる同ミッドフィルダーは大きな期待をもって迎えられ、攻撃を活性化する役割に注目が集まる。
この冬に両クラブが合意した際には、シーズン後半戦をフラムで過ごせるように、獲得後のレンタル移籍が条項に含まれていた。結局はこのローン移籍の書類が間に合わなかったわけだが、来シーズンにはトップリーグで戦うフラムが1年間のローン移籍を希望してもおかしくない。
ただし、ユルゲン・クロップ監督は同選手をファーストチームに帯同させることを望み、すぐにでもチーム内で重要な選手になれるだけのポテンシャルがあると感じており、来季のローン移籍は決してあり得ないと、ファブリツィオ・ロマーノ氏(イタリア人ジャーナリスト)が報じている。
Liverpool won't loan Fabio Carvalho out next season. He's gonna be part of the first team as Jurgen Klopp is convinced he could become an important player very soon. 🔴⭐️ #LFC
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) May 24, 2022
Fulham wanted him to stay on loan but it's never been an option, and Klopp is waiting for Carvalho. pic.twitter.com/rHgdCHaFlN
プレシーズンキャンプから参加し、世界でもトッププレーヤーたちとの練習ならびにポジション争いに取り組むことになるファビオ・カルヴァーリョ。その才能はイングランドのみならず、世界中で評価されており、若手育成に定評があるクロップ監督のもとで、才能が開花するかもしれない。
プレミアリーグ経験に乏しく、まだまだ線が細い印象を受ける為、少しずつ出場機会を増やしていき、クロップ・サッカー含め激しいサッカー・スタイルに慣れる時間をたっぷり取り、慎重に育てていく。
そして、近い未来には、アンフィールドを歓喜に巻き込むプレーの数々を見せ付けてくれることだろう…