リバプールは、シーズン中にフラムからポルトガルU-21代表MFファビオ・カルヴァーリョ獲得を発表。退団濃厚なセネガル代表FWサディオ・マネに代わり、長期的に攻撃陣を引っ張る役割を期待され、今月にはベンフィカからウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスを大金で迎え入れた。
過去数シーズンに渡り、少しずつ推し進めていた世代交代を一気に加速させている。そして、今夏の移籍市場の締めくくりとして、イングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドの独壇場となっている右サイドバックに、新たな戦力の補強に成功した。
『The Times』によれば、リバプールはスコットランドU-21代表DFカルヴィン・ラムゼイ獲得を巡り、アバディーンと最大650万ポンド(約9.1億円)に上る移籍金で合意。まずは400万ポンド(約5.6億円)を支払い、試合出場や成績によって、250万ポンド(約3.5億円)を追加で支払う。
今年7月には19歳になるカルヴィン・ラムゼイには、5年契約が用意されており、メディカルチェックを無事に通過した後に、契約書にサインする予定。リバプールにとっては、3人目の補強となり、今夏の補強を終了させる模様だ。
現有戦力および新戦力に満足しており、現時点の優先事項は2023年の夏にミッドフィルダーを獲得すること。ボルシア・ドルトムントMFジュード・ベリンガムらの名前が頻繁に取り沙汰されており、来年の夏にも大型補強が遂行されるかもしれない。
一方で、リバプールはバイエルン・ミュンヘンからサディオ・マネに対する3度目のオファーを待っている。日本代表FW南野拓実の代理人も関心を示すASモナコやリヨンと話し合いの場を設けており、退団が近づいている。
今季はスコティッシュ・プレミアシップで22試合に出場し、5アシストと高い能力を発揮。一躍、ヨーロッパで期待の若手サイドバックに名を連ね、シーズン終了後にはスコットランドFWA年間最優秀若手選手賞を受賞している。
8歳から過ごしたアバディーンを後にし、世界でも1位2位を争うトレント・アレクサンダー=アーノルドの控えとして、ポジション争いに励むことになるスコットランドU-21代表DF。まずは、ギリシャ代表DFコスタス・ツィミカスのように、信頼できる控えとしての役割を全うしたい…