2011年にサンダーランドからリバプールに加入したイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン。鳴かず飛ばずのプレーぶりに、一時は放出候補になるものの、高い精神力でスティーブン・ジェラードからキャプテンマークを引き継ぎ、ユルゲン・クロップ監督が就任したことで、その才能が花開いた。
90分間休むことなくプレスを行い続け、相手のミッドフィルダー陣に自由を与えない。右サイドでは、モハメド・サラーやトレント・アレクサンダー=アーノルドと抜群の連携を発揮し、左サイドバックを困惑させる。
ピッチ上ではキャプテンとして常に声を張り上げ、チームメイトを激励。チャンピオンズリーグやプレミアリーグ、FAカップ、リーグカップと数々のタイトル獲得にレギュラーとして貢献し、セレモニーで多くのトロフィーを掲げてきた。
元サンダーランドMFは幼い頃からサッカーに熱中。年齢を重ねても、シーズン中に飲酒をすることなく、規律正しい生活を行っている。イングランド代表でも長らく活躍してきた同選手だが、32歳となった今も同国代表の一員としてチームに貢献したいと語っている。
「20歳のときよりフィットしているかどうかはわからない。でも、今はとてもいい状態だと感じている。それは、僕がどのようにプレーするか大きな部分を占めているし、ピッチの外でもどれだけ真剣に試合に取り組んでいるか反映することでもあるんだ。」
「子供の頃から、そんなこと(シーズン中の飲酒)はしたことがないし、いつも正しいものを食べていた。子供の頃からずっとそうだった。酒を飲みに行ったり、そういうことをしたいとは思わなかった。いつもフットボール、フットボール、フットボールだったんだ。」
「キャリアをスタートさせた頃の僕は、おそらく例外的な存在だったかもしれない。でも、今見渡しても酒を飲むのは珍しいと思う。多くの選手はお酒を飲まないし、リバプールでも多くの選手がお酒を飲まない。」
「子供の頃の夢は、イングランド代表としてプレーすることだった。それは決して変わらないし、できるだけ長くプレーして、自分の役割を果たしたい。時間が経つにつれて、より多くの経験を積んできたが、それは変わっていない。」
the Mirror
30歳を超えたあたりから、無理が効かなくなってきた。20代ほどのプレッシングを行えず、怪我で離脱する期間も増えつつある。パフォーマンスレベルでは低下傾向を認めざるを得ないが、そのキャプテンシーや精神力は健在で、リバプールをふたたび復調させるためにも、またイングランド代表をW杯決勝に導くためにも、彼の存在感は重要な役割を果たすことだろう…