カタールW杯に参戦するイングランド代表にも選ばれ、所属するニューカッスルでも抜群のパフォーマンスを披露し続けているキーラン・トリッピアー。正確なクロスやプレースキックを武器に、攻守両面で存在感を発揮している。
2014-15シーズン、当時チャンピオンシップの降格が決定したバーンリーでプレーしていた右サイドバックは、シーズン終了後にトッテナム・ホットスパーに移籍。その4年後にはアトレティコ・マドリードに活躍の場を移し、2021-22シーズン途中にニューカッスルに加わった。
2015年の夏には、トッテナム以外にも他のクラブに移籍する可能性があったようだ。そのクラブは、エバートンとリバプール。マージーサイドに本拠地を構える両クラブが関心を抱いていて、リバプールはサウサンプトンDFナサニエル・クラインと天秤にかけていたと、明かしている。
「僕ら(バーンリー)が(プレミアリーグに)昇格した後のシーズンだったと思うけど、いくつかのクラブが興味を持っていたよ。」
「トッテナムはもちろん、エバートンやリバプールもナサニエル・クラインを獲得する前で、リバプールに行くのは僕か彼のどちらかだったんだ。」
「僕は1年しか契約を残していなかったし、(ショーン・)ダイチは僕にリリース条項付きの新契約にサインすることを望んだ。だけど、その前にプレミアリーグで38試合プレーすることが理にかなっていると考えたんだ。」
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トッテナムでの活躍により、プレミアリーグを代表するサイドバックに成長。イングランド代表の常連となり、2015年の選択は間違っていなかったと言わざるを得ない。
一方で、最終的にアンフィールドに移籍した元イングランド代表DFナサニエル・クラインは、加入当初こそ活躍したものの、徐々に度重なる怪我に悩まされることに。トレント・アレクサンダー=アーノルドの台頭もあり、ポジションを失い、クリスタル・パレスに移籍。
キーラン・トリッピアーがアンフィールドでプレーしていたら…と妄想は絶えないが、ナサニエル・クラインも最初の2シーズンくらいは毎試合のようにアップダウンを繰り返し、リバプールを支えただけに、両者にとってベストの選択肢だったのかもしれない…