過去数シーズンに渡り、リバプールの第2GKを務めてきたアイルランド代表GKクィービーン・ケレハー。守護神アリソン・ベッカーが絶対的な存在であるが故に、カップ戦くらいしか出番はないものの、出場した試合では落ち着き払ったプレーで守備陣を支え、PK戦でも精神的な強さを見せ付けている。
とはいえ、同GKもいまや23歳。ゴールキーパーとして経験値を積んでおり、さらに飛躍を遂げるためにはピッチ上でのプレーが必須。ただし、ブラジル代表GKがいますぐに衰える可能性は低く、今後もサブの立場が変わることは考えにくい。
カップ戦でしか出番のない現状を心配しているのが、アイルランド代表の先輩で、現役時代にはニューカッスル・ユナイテッドなどで活躍したGKシェイ・ギブン。アリソンとの年齢差を考えて、数シーズンに渡って、レンタル移籍で貸し出す可能性を探ってみても良いのでは?と提案している。
「クィービーン・ケレハーにとってはトリッキーな状況だ。」
「彼がこのままにすべきか、あるいは変化を求めるべきか、私としては変化しなければならないだろう。彼は18歳でも19歳でもない。誤解しないでほしいが、彼はこれから先もずっとプレーを続けたいんだ。」
「ユルゲン・クロップ監督は、彼のことをとても気に入っている。誰が彼ほど優れた2番手GKを抱えておける?しかし、一度しかない人生、一度のキャリア、彼はきっとプレーしたくてうずうずしているはずだ。」
「たとえリバプールが彼を1〜2シーズンレンタル移籍させたとしても、アリソン(・ベッカー)は若干年上だから、クィービーンがローンに出て、数年後に呼び戻されても、リバプールでキャリアを積むことは不可能ではないよ。」
「いずれにせよ、彼はNo.2ではない。彼は間違いなくNo.1だ。」
The Irish Times
プレミアリーグでも屈指のゴールキーパーになれるだけのポテンシャルを有しているだけに、毎試合のようにベンチに座る環境は勿体無いのは事実。
アーセナルで出場機会確保に苦しんでいたドイツ人GKベルント・レノや、マンチェスター・ユナイテッドで出番のなかったGKディーン・ヘンダーソンらは、この夏に移籍を果たし、それぞれフラムとノッティンガム・フォレストで活躍中。
信頼できる第2GKがいなくなるのは心許ないが、選手のキャリアを考えると、少しでもレギュラーとしてプレーできるクラブに移籍してもやむ無し。現時点ではレンタル移籍であれ放出する見込みはないものの、来シーズンに新たなクラブで毎週プレーする姿を見る日はやってくるのだろうか…?