エジプトに生まれ、スイスの地で期待の若手の仲間入り。チェルシーにステップアップを果たしたエジプト代表FWモハメド・サラーだったが、初めてのプレミアリーグ挑戦では出場機会にも恵まれずに、セリエAに活躍の場所を移すことに。
フィオレンティーナやASローマでイタリアでも随一のストライカーに成長を果たすと、2017年にはリバプールに引き抜かれる。エジプト代表ウィンガーは加入初年度から持ち前の得点感覚を発揮し、ロベルト・フィルミーノやサディオ・マネと脅威のフロントスリーを形成した。
キャリアを通じて、自国エジプトやスイス、イタリア、イングランドと4カ国でプレーしてきた同ストライカーは、生まれて成長した街への愛着を語る一方で、違う国でプレーする難しさを吐露している。
「僕の中にはまだナグリグ(サラーの出身地)の何かがあるような気がする。村のもので、変えられない。それが何なのかはわからないけどね。」
「その国やそこにいる人たちと “僕” をつなぐものなんだよ。」
「これまで4カ国でプレーしてきたけど、常に文化に適応するように心がけている。」
「エジプトにいて、その後スイスに行った。全く違う文化だった。そこでは英語を話すことができず、英語を学ばなければならなかった。文化が違うんだ。エジプトでのトレーニングの仕方も違うんだ。」
リバプールでキャリアを終えるのか、それともまた別の国に移籍するのか。未来のことは誰にもわからない。それでも、この夏には契約延長しており、最低でも2025年まではアンフィールドでゴールを量産してくれるはず。
イングランド生活にも慣れ、家族とともに幸せな生活を送っている印象のエジプト代表フォワード。今シーズンの序盤戦で苦戦したチームだからこそ、ワールドカップ中断後からは上位フィニッシュに向けて、立て直しを図りたいところ…